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2023.9.19

東京都世田谷区の日蓮宗 玄照寺、見通しがよくて防犯性の高い塀が完成(川島)

2023.9.19

Category: 知って得する和の技

東京都世田谷区の日蓮宗 玄照寺にユニークな塀が完成しました。

ステンレス棒がリズミカルに並び、道路を歩きながら境内の緑が見通せます。




境内は歩行者が多い通りに面していて、塀の長さは50m以上あります。

工事前は、高さ1.5~2mほどの生垣が続いていました。
初めて訪ねたとき「近隣の方にとっては、気持ちのいい散歩道なのだろうなぁ」と思ったものです。




しかし「兎に角、生垣の手入れが大変なので、メンテナンスが楽な塀に変えたいです」と住職。

「でも、道路からの視線を遮る様なコンクリートの塀は作りたくないと思って、ネットで色々調べるうちに、菅野企画設計の実績を見つけて…」

それは、2002年に完成した名古屋市の慈教寺の塀

鉄筋コンクリート造の基礎に、L型断面のステンレス棒を等間隔に立てただけのシンプルな塀です。

見通しがよいのに、手や足を掛けて乗り越えることができないので、防犯性に優れています。




ステンレス棒の太さや間隔、高さで境内の見え方が変わるので、現地で検証しながら寸法を決めました。
基礎は、コンクリート打ち放し仕上げです。

黒い焼き付け塗装を施して、お寺らしさにも配慮しました。



△建設会社に仕上げサンプルを用意してもらい、現地で確認しました。


完成後…
「とても気に入っています」と住職。

シンプルな見た目に相反して高い施工精度が求められる工事だったので、ホッとしました。
作ってくれた職人さん達に感謝です。

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