2019.10.8
名古屋市の浄土宗西山禅林寺派 東宝寺。木造本堂の建て方中(伊藤知)
2019.10.8
Category: 本堂新築
名古屋市の浄土宗西山禅林寺派 東宝寺の本堂建て方が進行中です。
施工は、石川県能美市に本社を構える松浦建設株式会社にお願いしています。
本堂は間口7間×奥行6間。床面積は約310㎡です。
外観は入母屋造り、流れ向拝で瓦葺きの伝統的なデザインです。
現場では、小屋組や桔木(はねぎ)の施工が完了し・・・これから屋根の下地板を張ります。
「桔木」とは軒を深くはねだすための構造材で、桁を支点にして、天秤の原理で軒先を支えます。
桔木には直径200mm前後の丸太材を使用することが多いのですが。。。。
今回は、建設会社の提案で幅240mmの角材を使用しています。
丈夫なのは勿論、高い精度で施工ができるので、見るからに安心感があります!!
「地元では、いつもこのやり方です」と市川棟梁。
そして・・・
桔木を取付ける手順も、東海地方の宮大工とは異なります。
石川県は、雪が多いからでしょうか。
地域によって様々な工法があることを知り、改めて、木造本堂建築の奥深さを実感します。
軒高とのバランスを考慮して、軒の出は側柱芯から茅負下端先端まで2.7mです。
そのため、大断面の桔木で、しっかり軒先を支えます。
軒天は二重の化粧垂木。飛燕垂木の先端は下端を削って、跳ね上がり感をより強く出しています。
野桁・小屋梁には、住職の希望で地松を使用しました。
末口が直径350~450mmの上質な地松をそろえることができ、大変喜んでいただきました。
直行する梁は「火打梁」で補強して、軸組の水平方向の耐震強度を上げています。
さらに、、、
厚さ30mmの杉板を火打材の上に貼り、より高い耐震強度を確保しました。
木造本堂の設計は、デザインと構造が表裏一体なので・・・
「職人の知恵・技術」を耐震強度に活かせるような設計を常に心がけています。
工事はまだ中盤。来年春の完成を目指し、現場での作業はまだまだ続きます。
施工は、石川県能美市に本社を構える松浦建設株式会社にお願いしています。
本堂は間口7間×奥行6間。床面積は約310㎡です。
外観は入母屋造り、流れ向拝で瓦葺きの伝統的なデザインです。
現場では、小屋組や桔木(はねぎ)の施工が完了し・・・これから屋根の下地板を張ります。
「桔木」とは軒を深くはねだすための構造材で、桁を支点にして、天秤の原理で軒先を支えます。
桔木には直径200mm前後の丸太材を使用することが多いのですが。。。。
今回は、建設会社の提案で幅240mmの角材を使用しています。
丈夫なのは勿論、高い精度で施工ができるので、見るからに安心感があります!!
「地元では、いつもこのやり方です」と市川棟梁。
そして・・・
桔木を取付ける手順も、東海地方の宮大工とは異なります。
石川県は、雪が多いからでしょうか。
地域によって様々な工法があることを知り、改めて、木造本堂建築の奥深さを実感します。
軒高とのバランスを考慮して、軒の出は側柱芯から茅負下端先端まで2.7mです。
そのため、大断面の桔木で、しっかり軒先を支えます。
軒天は二重の化粧垂木。飛燕垂木の先端は下端を削って、跳ね上がり感をより強く出しています。
野桁・小屋梁には、住職の希望で地松を使用しました。
末口が直径350~450mmの上質な地松をそろえることができ、大変喜んでいただきました。
直行する梁は「火打梁」で補強して、軸組の水平方向の耐震強度を上げています。
さらに、、、
厚さ30mmの杉板を火打材の上に貼り、より高い耐震強度を確保しました。
木造本堂の設計は、デザインと構造が表裏一体なので・・・
「職人の知恵・技術」を耐震強度に活かせるような設計を常に心がけています。
工事はまだ中盤。来年春の完成を目指し、現場での作業はまだまだ続きます。