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2020.1.21

名古屋市の日蓮宗 浄昇寺で三重のむくり屋根が姿を現す!(植松)

2020.1.21

Category: 客殿・庫裡新築

名古屋市昭和区の日蓮宗 浄昇寺の書院・客殿・庫裡新築工事が順調に進行中です。
施工は、競争見積もりの結果、愛知県江南市の㈱アイチケンに依頼しました。


今回の建物の特徴は「むくり屋根」です!
むくり屋根は、神社仏閣でよくみられる「反り」屋根とは逆に、屋根面がなだらかに盛り上がっています。
ゆるやかな曲線が、柔らかく優しい印象を与えてくれます。



むくり屋根は母屋の高さを調節し、垂木を曲線にしならせることで形作ります。
今回は、桁から棟木までの引き渡し寸法(L)の2/100をしならせました。

 

建て方の検査に行くと・・・
「なかなか大変ですよ!(笑)」と現場監督。

参道から見ると、本堂に向かって3つのむくり屋根が段々高くなっています。

さらに、写真には写っていませんが・・・
この屋根にもうひとつのむくり屋根が直角にぶつかり、谷が生じています。
そのため、大工、板金工、瓦葺きそれぞれに細かい調整が必要なのです。




しかし!
先ずは大工の丁寧な仕事により、きれいなむくりが姿を現しました!!

「3つの曲線屋根がオペラハウスみたい!」
「今日来寺した方も、むくり屋根にすぐ気づかれましたよ!」お客様のニッコリ笑顔に、ほっと一安心。

 

むくり屋根の上に防水ルーフィングが敷き込まれたところで、屋根に上り施工状態をチェックしました。

○壁際のルーフィングは基準通り25cm立ち上がっているか?
○ルーフィングとルーフィングの重ね幅は、縦方向、横方向ともに基準の寸法が確保されているか?
○壁の入隅、出隅の処理は的確にできているか?




瓦だけでは100%の防水はできません。
二次防水であるルーフィングが、防水の要!しっかりとチェックします。

一部不備があったため、すぐに手直しを指示。
是正処置を行った後、屋根葺き工事が始まりました!


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