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2020.3.24

愛知県の臨済宗寺院で「見たことがない本堂」新築の現場説明会(東松)

2020.3.24

Category: 本堂新築

愛知県の臨済宗寺院で、本堂新築工事の現場説明会を行いました。

1時間半ごとに、見積りを依頼する建設会社にお寺へ来てもらい・・・
見積依頼書、設計図を渡し、設計の概要を説明。その後、境内の敷地を案内しました。



このお寺では頻繁に葬儀が行われ・・・「檀家の8割がお寺を使ってくださいますよ」と住職。

その他にもコンサート、映画上映、婚活など魅力的な催し物が次々と行われ、参拝者も絶えません。

住職と副住職の活動を参考にされるお寺も多く・・・
弊社もこれまで、貴重なアドバイスを度々いただきました。


そんな住職、副住職から新本堂の設計者に指名され、緊張感をもって設計に取りかかりました。

昨年6月に設計をスタートしてから9ヶ月。
住職・副住職の想いを実現する設計作業は、正直大変でした。

先ずは本堂棟。
地上の構造は、二層屋根の木造2階建てですが・・・地下には鉄筋コンクリート造の納骨堂を設けます。
つまり鉄筋コンクリート造と木造の混構造で、床面積は約230坪です。

本堂には、お寺らしさと同時に音響にも優れたデザインを求められ・・・
天井の高さ、形状、素材、設備など、あらゆる方向から検討を繰り返しました。

納骨堂は地下とはいえオープンエアで、滝の流れとともにアプローチします。

また、構造が特殊なので、木造専門の構造計算事務所にも協力を仰ぎました。



位牌堂棟。
境内に、新本堂を始めとする伽藍を木造で増築するためには、法律の難問をいくつもクリアする必要がありました。

位牌堂棟は木造2階建てで床面積は262㎡。
建築基準法法と消防法をクリアするため、耐火構造の設計になりました。

木造の耐火構造は、最新の設計テクニックです。


綿密な打ち合わせを重ねた結果、完成した160枚を超える設計図の中には、住職と副住職の想いがぎっしり詰まっています。

こんな寺院伽藍は、今まで見たことがない!

見積りを依頼する建設会社に対して、説明したいところはたくさんあるのですが、
いくら説明しても説明しきれません。

「何か質問は?」
「図面をじっくり読みこんでから・・・」全ての建設会社が口を揃えました。

各社に対して1時間30分を用意しましたが、境内を案内する時間も必要です。
1時間足らずの説明で、盛りだくさんの設計内容を理解できないのは無理もありません。


通常の木造本堂と比べて、構造や内装、設備など異例なことが多いので・・・

見積もり期間は、通常より少し長めの1か月間にしました。

各建設会社より見積書が提出された後、内容をしっかり精査し、比較検討表を作成。
それを基に業者決定と・・・着工までには、まだまだ時間がかかります。

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