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2019.8.20

滋賀県長浜市の真宗大谷派 明楽寺の本堂耐震改修が只今工事中(東松)

2019.8.20

Category: 耐震補強

滋賀県長浜市の真宗大谷派 明楽寺本堂の耐震改修工事が進んでいます。

工事は競争見積もりの結果、滋賀県甲賀市の(株)片岡工務店にお願いしています。

5月に始まった工事は・・・
土葺きの瓦を降ろし終わり、現在、屋根下地の改修と小屋組補強を行っています。




瓦と葺き土、巨大な鬼瓦を降ろし、屋根が軽くなったところで建て起こしを行っています。

柱の足元と梁にワイヤーを掛けチェーンブロックで引き寄せながら、傾きを矯正していきます。

柱の傾き1/120以下を目標にして作業を進めますが・・・
長い間に癖がついているので、なかなか思いどりにはいきません。

また、ひとつの柱の傾きが直っても、他の柱や梁にひずみが生じることもあります。
建て起こし作業は、バランスよく進めることが必要です。




屋根の上では、野地板と野垂木の取り替え作業が進んでいます。

また、軒先の切裏甲も、傷んでいる所を取替える設計です。

足場に登り・・・
取替予定の東面以外もチェックしてみしたが、予想以上に良好な状態でした。

切裏甲は、小割の板を重ねて一枚づつ釘打ち!という手間のかかる仕事がしてあります。

 



今回の工事では、妻壁の破風板及び裏甲は取り替えない予定でしたが・・・
妻足場に登り、間近から再確認してみました。

すると・・・
ケヤキの破風板は表面に割れがあるものの、芯はしっかりしてました。さすがケヤキです。

しかし、破風板の上の登り裏甲、切裏甲は多数の穴でスカスカになっていました。
このまま見過ごせない状態だったので、急遽取り替える事になりました。

 

改修工事の設計に当たっては、できる限りの現況調査を行いますが・・・
屋根葺き材を撤去してみないと確認できないところや、足場を組んで間近に見てみないとわからないところもあります。

そのため、工事中に思わぬこともいろいろ起こりますが・・
その都度、お客様、建設会社と相談しながら柔軟に対処していきます。

雪の多い地域なので、瓦葺きを11月までに終わらせなければなりません。来年3月の工事完成を目指します。
  

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