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2018.6.5

愛知県の真宗大谷派 寺院で文化財の本堂・山門耐震修復を設計中(前嶋)

2018.6.5

Category: 耐震補強

愛知県の真宗大谷派寺院 で『本堂・山門の耐震修復工事』の設計が進んでいます。

本堂は100年以上、山門は190年以上前の建立で、
いずれも『登録有形文化財建造物』および『景観重要建造物』に指定されています。

昨年の3月、お寺から耐震診断の依頼を受けました。

 



弊社の伊藤、植松、大江と4人で伽藍の現況調査を行ったところ・・・

過去の改修の跡が多く見受けられ、大切に守られてきたことがうかがえました。

しかし、構造の改修工事は応急処置の範囲にとどまっており、耐用年数を超えている木材もあります。

法隆寺を例にして、
「木造建築は1000年でも持つ」
とよく言われますが・・・
実際には、定期的なメンテナンスが不可欠です。




調査結果は「耐震調査報告書」にまとめ、お寺に提出しました。

その内容は・・・
・境内の地盤に関する情報
・現況実測図(平面図、断面図、構造図等)
・劣化箇所の写真
・柱の倒れ、床の沈み測定図
・耐震診断の結果


そして・・・
・劣化部分の改修方法
・耐震補強の方針・提案
・補強後の耐震性能評価

を参考資料として添付しました。

 
修復委員会が開かれ、耐震診断報告書の説明、補強工事の方法を詳しく説明しました。また、必要な工事費の概算を口頭でお伝えしました。

その後、度々修復委員会が開かれ・・・
〇浄財の勧募金額、方法
〇市から補助金を受ける方法、スケジュールが検討されました。

弊社も数回会議に呼ばれ、工事費や補強方法について説明を求められました。




そして・・・
檀家説明会が3回、本堂にて行われました。

弊社は毎回出席し、伽藍の耐震調査、診断の結果や補強方法について、菅野と私が交代で説明に当たりました。

説明会は、3回とも満席。関心の高さがうかがえました。


現在は、修復方法や補助金に関する協議を役所と行いながら、実施設計を進めています。

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