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2018.7.24

滋賀県の木造本堂の耐震診断。現況を調査しました!(長岡)

2018.7.24

Category: 耐震補強

滋賀県のお寺から、耐震診断の依頼を受けました。

菅野企画設計では、和風住宅や古民家再生の設計だけでなく・・・本格的な木造本堂新築や耐震補強の設計も手掛けています。

早速、東松、川島と現況調査に伺いました!



△柱の傾き調査の様子

私は柱の傾きの実測を担当。
一本一本の柱に振り子を下げ、柱が傾いている方向と寸法を測っていきました。



△床下に潜って柱脚の状態を調査

東松と川島は・・・
床下に潜ったり、小屋裏にのぼったり、埃だらけになって現況を調査しました。


耐震診断に先立ち、現況の調査を行うことはとても大切です。
その建物の構造特性を知ってからでないと、診断に進めないからです。

耐震診断および、耐震設計はとても奥が深いのです・・


調査した本堂は、土壁を塗った伝統的な構造だったので「限界耐力計算法」で耐震診断を行います。
 


長い歴史を経た本堂は、そのほとんどが大きな地震や台風、シロアリの被害を受けており、柱は大きく傾き、梁は蟻害で穴が開き、接合部が緩み変形しています。

耐震補強工事の前に、柱の傾きを矯正したり、傷ついた構造材の修繕や取り換えが必要です。
そのためにも、詳細な現況調査は欠かせません。

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