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2025.12.23

11、12月は、たてつづけに4か寺から耐震診断を依頼されました(中村)

2025.12.23

Category: 耐震補強

菅野企画設計では、伝統構法による本堂の耐震診断を1棟99万円(税込み)でお請けしています。
11月、12月は、たてつづけに4か寺から耐震診断を依頼されました。

耐震診断をするための現況調査では、建物の構造を把握するため
間取りはもちろん、柱の倒れや小屋裏、床下、耐力壁など隅々まで調べます。

現地に到着すると…
さっそく床下をのぞき込んだり、周囲をぐるぐる見て回り
「この柱は、なんのためにあるんだろう?」とか
「かなりスパンの長い梁がありそうだね」
などと、まるで探偵のように建物の構造を推理しながら下準備。



△本格的な調査の前に床下をのぞき込んだりして、大まかな構造を予想します


よく似た間取りであっても、梁組や床組みは様々です。

いざ天井裏にもぐってみると…
伝統的な和小屋ではなく、トラスが組まれている本堂もありました。



△12mの大スパンをトラスで飛ばしています。接合部はやや華奢ですがとても合理的な構造でした。


床下の構造を知ることも、耐震補強を考える上で欠かせません。
柱脚部の構造によって、補強方法も変わります。





△特殊な構造を見つけると、その場で補強の作戦会議が始まることも…


現況調査に基づき調査結果を図面化、耐震性能の計算、耐震補強の指針を報告書にまとめ…ご説明にあがります。同時に工事費の概算金額も口頭でお伝えします。

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