2026.8.11
宝形屋根の本堂新築、美しい屋根を求めて大分県の富貴寺へ!(植松)
2026.8.11
Category: 本堂新築
埼玉県の真言宗豊山派寺院から本堂新築のマスタープランをご依頼いただきました。
ご要望は「瓦葺きの宝形屋根」。
弊社では全国で200棟以上の寺院設計を手掛けていますが、宝形屋根の実例は多くありません。
そこで、美しい宝形屋根を研究するため、菅野とともに大分県豊後高田市にある国宝・富貴寺大堂へ向かいました。
西へ東へ、国宝建築を巡るのを趣味としている私ですが・・・
富貴寺大堂はその中でも特にお気に入りの建築で、今回で3回目の訪問です!
今回は、図書館で探し出した文化財修理報告書の実測図を持参しました。
そして、立面図と照らし合わせながら、実際の屋根の見え方を検証しました。

△南面(正面)
富貴寺大堂は、宝形屋根でありながら、間口より奥行きが広い長方形です。
そのため屋根は振り棟で施工されており、
南北面の屋根の勾配が約5.7寸、東西面は約6.5寸勾配。
1棟の建物で異なる勾配の屋根を見比べることがでる、貴重な実例です。
これも、今回富貴寺を訪れた理由の一つでした。

△東面(側面)
現地で図面と実物を見比べた結果、
今回計画している七間堂なら、5.7寸勾配が最も美しく見えるという結論に至りました。
帰社後すぐに図面を作成し、
お客様にもイメージしていただきやすいよう外観パースも作成。
ご提案した外観デザインは、大変気に入っていただくことができました。

しかし、その後お客様ご自身で、奈良県の長谷寺御影堂を見学するなど検討された結果、瓦葺きから銅板葺きの宝形屋根へと変更することになりました。
ところが、住職の希望を踏まえて工事費を概算したところ、予算オーバー。
そこで、工事費を抑えるため、間口を七間から六間に見直すことになりました。
現在は、美しい銅板葺きの宝形屋根を目指し、引き続き研究を進めています・・・!












