2022.11.22
栃木県小山市の日蓮宗 妙建寺の本堂新築。旧本堂の天井絵や彫刻を新本堂に再利用(伊藤(知))
2022.11.22
Category: 本堂新築
栃木県小山市の日蓮宗 妙建寺で、木造本堂新築工事が進んでいます。
本堂は床面積206㎡(62坪)の木造平屋建て、寄棟屋根の瓦葺き。
施工は、石川県能美市の松浦建設(株)にお願いしています。
新本堂は間口6間(11.2m)×奥行7間(12.6m)で、堂内に柱が立ちません。
その理由は、法要のしやすさはもちろんですが、
百人一首の絵をあしらった旧本堂の格天井を復元し、見通し良くするためでもあります。
△木造で無柱空間を実現するため、小屋組みに5組のキングポストトラスを採用しました。
旧本堂の建立は、享保2年(1717年)。
堂内の格天井の鏡板に描かれた百人一首の絵は色彩豊かで、かつ、本堂としては大変珍しいものなのですが、、、
歴史を重ねた結果、劣化がかなり進行していました、、、
そこで、
東京藝大大学院の保存修復日本画研究室 荒井経先生のご指導・監修のもと、
生かし取りと、専門家達の手による保存修復作業が行われました。
△修復後の彫刻欄間。色彩の豊かさがわかるようになりました!
△修復後の天井絵。歌人のお顔や、文字もはっきりと読み取れます!
△煤を丁寧に洗浄し欠損部を補修した結果、、龍の姿が見事に浮かび上がりました。
再利用するのは、天井絵、欄間だけではありません。
旧向拝にあしらわれていた彫刻を生かし取り、、、
そのまま、虹梁、木鼻、蟇股として利用します。
日光東照宮のおひざ元らしく、立体感と躍動感のある彫刻です!
工事は、これからが正念場。
彫刻や天井画に負けない建物になるようにと、職人一同、丁寧な仕事をつづけております。
本堂は床面積206㎡(62坪)の木造平屋建て、寄棟屋根の瓦葺き。
施工は、石川県能美市の松浦建設(株)にお願いしています。
新本堂は間口6間(11.2m)×奥行7間(12.6m)で、堂内に柱が立ちません。
その理由は、法要のしやすさはもちろんですが、
百人一首の絵をあしらった旧本堂の格天井を復元し、見通し良くするためでもあります。
△木造で無柱空間を実現するため、小屋組みに5組のキングポストトラスを採用しました。
旧本堂の建立は、享保2年(1717年)。
堂内の格天井の鏡板に描かれた百人一首の絵は色彩豊かで、かつ、本堂としては大変珍しいものなのですが、、、
歴史を重ねた結果、劣化がかなり進行していました、、、
そこで、
東京藝大大学院の保存修復日本画研究室 荒井経先生のご指導・監修のもと、
生かし取りと、専門家達の手による保存修復作業が行われました。
△修復後の彫刻欄間。色彩の豊かさがわかるようになりました!
△修復後の天井絵。歌人のお顔や、文字もはっきりと読み取れます!
△煤を丁寧に洗浄し欠損部を補修した結果、、龍の姿が見事に浮かび上がりました。
再利用するのは、天井絵、欄間だけではありません。
旧向拝にあしらわれていた彫刻を生かし取り、、、
そのまま、虹梁、木鼻、蟇股として利用します。
日光東照宮のおひざ元らしく、立体感と躍動感のある彫刻です!
工事は、これからが正念場。
彫刻や天井画に負けない建物になるようにと、職人一同、丁寧な仕事をつづけております。