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2019.2.5

床面積208坪!真宗寺院の大本堂を耐震補強。複数の建設会社で見積り(東松)

2019.2.5

Category: 耐震補強

昨年、滋賀県の真宗大谷派寺院から耐震診断の依頼を受けました。

診断の結果を報告書にまとめ、役員会で説明したところ・・・
「耐震強度が不足しているのなら、そりゃあ補強しなくてはいかんよ」
機運が盛り上がり、耐震補強の設計を依頼されました。

「消費税が10%になる前に、お願いします」
ということは、3月末までに工事契約を締結する必要があります。

 



川島を同行し、より詳細な調査をするため、お寺に伺いました。

しかし、本堂は床面積が約688㎡(208坪)と大きく、外陣の天井は5.6mを超えます。

こんな大本堂の耐震補強の詳細設計をまとめるためには、膨大な情報が必要です。

そのため、調査した結果を事務所で図面化し、それを持って再び調査、を何度も繰り返しながら・・・経済的で合理的な補強方法の検討を重ねました。

使い勝手が変わらないように、さらに見た目もあまり変わらないように。

 



外陣の外壁に数か所、耐震壁を設けることは了解してもらいましたが、それだけでは、とても充分な耐震強度を得ることができません。

本堂の美観を損ねない欄間・床下・天井裏などを利用した耐震補強はできないか?検討と構造計算を繰り返しました。

耐震力の不足分は、補強金物の耐震リングで補います。

床下や小屋裏で、耐震リングのモック(実物大の木型)を使って、取り付け可能な所を1箇所づつ確認していきました。

 



東松チームのメンバー3名が調査と補強方法の検討・打合せをスピーディに進めた結果・・・

設計着手から3カ月!という短期間のうちに、大本堂の耐震補強工事の設計図面を完成することができました。

同時にお寺側では、工事費の見積依頼にふさわしい建設会社を調べ・・・私たち設計士の意見も聞きながら、絞り込み作業を進めました。

そして・・・2月2日、複数の建設会社を順番にお寺へ呼び、見積りを依頼しました。


3月初めには、各社より見積書が提出されます。 

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