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2025.10.21

丈夫な基礎を造る!コンクリートを暑さから防ぐため万全を期す(前嶋)

2025.10.21

Category: 客殿・庫裡新築

愛知県犬山市の臨済宗 永泉寺で開山堂を新築します。
工事は、愛知県江南市の㈱アイチケンにお願いしています。

 

開山堂は位牌堂・禅堂・客殿も兼ねており、木造2階建てで延べ床面積は617㎡(186坪)
本堂と石垣に挟まれた細長い敷地なので、全長32.3mの細長い間取りが特徴です。


△全長32.3mの建物


構造計算は「許容応力度計算法」を採用し、構造材・接合部の一つ一つをチェックしました。
計算の結果、建物を東棟と西棟の2棟に分け、建物が細長い形状がゆえに生じる地震時の過大な応力を防ぐ設計になりました。

現在は、東棟の基礎のコンクリート打ちが終わり、西棟に移る段階です。




△東棟(手前)の基礎が完成し、西棟(後方)のコンクリート打設に移ります。


△計算の結果、幅35cmの基礎梁も必要になりました。木造としてはかなり大きな基礎梁です。


コンクリートの打ち込みは、やり直しがきかない作業なので、毎回神経をとがらせます。
今回も、猛暑の時期にコンクリートを打つと、乾燥収縮が生じて「ひび割れ」が生じる危険があるので、
東棟のコンクリートの打設を9月の中旬まで延期しました。

それでも外気温が34度だったため、コンクリートを打った後にしっかりと散水、ブルーシートで全面養生と万全を期しました。



△ブルーシートで基礎を覆い、水分の蒸発を防いでいます。

その結果、「ひび割れ」のないきれいな基礎が完成しました。

ひとつひとつ作業の積み重ねが、建物の寿命に影響します。
現場監督や作業員の皆さんは、設計事務所の指示に従い、誠実に丁寧に施工を進めてくれています

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