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2017.11.7

事務所恒例の研修旅行 今年は滋賀県の日本建築をたっぷり(津田)

2017.11.7

Category: トピックス

10月24~25日はスタッフ全員で、毎年恒例の研修旅行へ!

今年は滋賀県へ行きました。

菅野企画設計の研修は、とにかく、日本建築を観る、観る、観る。

私は、24日の様子について書きます。

この日は、愛知県一宮市の事務所から
西明寺→金剛輪寺→苗村神社→長命寺→近江八幡のかわらミュージーアム、たねや、へというスケジュール。

事務所から滋賀県は近いので、移動時間が短くて、もりだくさんの建物を見ることができました。

車2台に分乗し、朝7時半に出発。
まずは西明寺へ。




本堂と三重塔は鎌倉時代の建物で、いづれも国宝に指定されています。
本堂は間口20m×奥行20mの大きさで、屋根は入母屋造りの桧皮葺き。
巨大な屋根です。



次に金剛輪寺。
西明寺と同じく、紅葉の名所で知られる湖東三山のひとつです。
そろそろ紅葉が色づき始めていました。




・・・西明寺より、さらに大きい。

でも、どちらからも、繊細さを感じませんか?

その秘密のひとつは、軒の見付け(軒付)にあるんです。




よーく見てみると、桧皮葺きの軒先が二段になっています。二段にすることで、軒先が薄く、繊細に見えるんですね。
先人の美しさへのこだわり、知恵には頭が下がります。

次は化粧垂木の寸法やピッチ、木割り、ディテールをみんなで研究。



見て、知り、疑問を解明していきます。



研修旅行中は、ずっとこんな調子です。スタッフ全員、本当に日本建築が好きなんです。

最後に、苗村神社(なむらじんじゃ)を紹介します。

菅野企画設計はお寺だけでなく、神社建築もしっかり研究しています。



菅野の「楼門が格好いいから、工程に加えよう」の一言で、苗村神社も行先のひとつに選ばれました。

重要文化財のこの楼門。無骨なのに、少し華奢で・・・茅葺き屋根のむくりが柔らかくて、美しいですね。

お次は国宝の本殿。


様式は、向拝(ごはい)のついた流造りですが・・・

大きな特徴は、外陣(菱形格子の付いている部分)が張り出していることです。
右隣の建物と比べると、屋根の勾配が緩く、箕の甲が大きくなっています。

翌日訪ねた園城寺新羅善神堂も、同様のスタイルでした。滋賀県には、外陣付きの本殿が多いのです。

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