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2020.11.10

納骨堂新築の設計、お客様の要望と役所毎に違う規定を両立する!という難問(大江)

2020.11.10

Category: 納骨堂

最近、納骨堂新築のご相談が増えています。
現在も、愛知県の2か寺から設計及びマスタープランの依頼を受け、作業を進めています。

今まで、愛知県、奈良県、大阪府、三重県など、いろいろな地域で納骨堂新築の設計監理を経験しましたが・・・地域によって建物に求められる仕様がまちまちでした。

そのため、毎回、法律や行政上の手続きをしっかりチェックしないと、納骨堂の経営許可が下りない!危険性があります。


例えば、納骨堂に求められる建築構造は・・・

同じ愛知県でも

・名古屋市では、建築基準法の【耐火建築物】としなければならない。
・江南市では、外壁と屋根を【耐火構造】としなければならない。
というように、地域によってまったく違います。






↑名古屋市の龍珠寺納骨堂は【木造】の【耐火建築物】で新築したため、木の柱をプラスターボード2枚で覆い、さらにその上に無垢板を貼りました。
 

また、大阪府の岸和田市では、耐火構造の規定はなく、外壁と屋根を【けんろう】な構造とすることが求められていました。【けんろう】の具体的な仕様を役所と協議し、屋根と外壁を防火構造とした木造建築物として建てました。



↑大阪府岸和田市の正光寺納骨堂
 

実は・・・
過去に納骨堂の実例がなく、明確な基準を持っていない役所さえあります。

そんな現状の中で、
お客様の要望と役所の規定の両方を叶える!という難問に頭を悩ませながら、設計を進めています。

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