2022.7.12
愛知県のお寺から会館建て替えの設計依頼、「がけ」に囲まれた敷地は先ず測量!(伊藤絵)
2022.7.12
Category: 客殿・庫裡新築
愛知県のお寺から会館建て替えのご相談を受けました。
ところが・・・敷地は急な「がけ」に囲まれています。
そこで、プロの測量業者とお寺を訪ねました。
いつもなら、地図を渡し、敷地面積を伝えれば測量の見積りは可能ですが…
境内には木々の枝葉が茂り、高低差も大きいので、現地を確認する必要があります。
△現会館を解体撤去した跡地に建て替えます。
平地が限られている上に、前面は急な「がけ」です。
△「がけ」を下からみる
愛知県には「がけ」に対する条例があり、建物の新築時には規制がかかります。
簡単に言えば…
「がけ」の下端から30度で引いた線の下まで、
建物を支える基礎または杭を施工しなくてはなりません。
ということは…
「がけ」の角度がきついほど、高低差が大きいほど、基礎底や杭の先端を深くする必要があります。
そのため…
今回のような敷地に、適正な工事費で安全な建物を設計するためには、正確な測量が必須なのです。
測量業者の見積りを住職に提出し、了承が得られ次第、敷地の測量に着手します。