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2024.6.18

本堂内や向拝の彫刻はオリジナルデザイン!波がモチーフの絵様の原寸図を描く(浅井)

2024.6.18

Category: 本堂新築

山梨県富士河口湖町の法華宗 妙本寺の本堂を新築します。

本堂の中や向拝の虹梁・海老虹梁、木鼻などには、様々な絵様を彫りこみます。
菅野企画設計では、彫刻も建築の一部と考えているため…
その模様をオリジナルでデザインし、原寸図を描きます。

原寸図の制作手順は、
①絵様のモチーフを決め、所長の菅野がスケッチします。
妙本寺の目の前には河口湖が広がっているため、穏やかな波をモチーフに!

②スケッチを住職にお見せして、デザインの了解をいただきます。

③菅野が絵様の原寸図の下書きを描き、、、それを清書。
本社スタッフの浅井と他1名で早速とりかかりました。


△菅野が鉛筆で下書き


△油性ペンで清書して、原寸図が完成

虹梁、海老虹梁、木鼻、、、と何枚か描きましたが、まだまだ描かなければいけない原寸図が!
スタッフ何名かで手分けして、作業を続けました。  

④原寸図を大工のもとへ送り、木材の木取り。
その後彫刻師によって彫刻が施されます。

彫刻師によって彫り方に個性がでるので、、、仕上がりが楽しみです。

 

ちなみに、、、
虹梁や木鼻は屋根の荷重を支えることや、柱頭を貫通した長ほぞを固定させるなど、構造的な役割を持っていましたが、、、装飾の目的が強くなり、彫刻が華やかになった歴史があります。


△法輪寺(名古屋市)
 虹梁・海老虹梁の絵様は唐草。木鼻に獅子と獏。虹梁の蟇股は龍。

シンプルな唐草から動物の丸彫りまで、お客様のお好みに合わせて彫刻もデザインしています。

 

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