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2022.1.18

名古屋市の真宗大谷派 道仁寺の納骨堂新築、屋根の上にステンレス製の水煙宝珠(伊藤絵)

2022.1.18

Category: 納骨堂

名古屋市の真宗大谷派 道仁寺で納骨堂新築工事が順調に進んでいます。

昨年12月、寒波が押し寄せ雪が降る直前に、水煙宝珠を設置しました。
制作と取り付けをお願いしたのは新潟在住の彫刻家、菅野泰史(かんのやすし)さん。

菅野さんには以前、大和郡山市の額安寺納骨堂の屋根飾りも制作してもらいました。


当日は、福田とお寺を訪ね、設置作業を完了まで見守りました。

先ずは地上にて仮組みして、取り付け方法を確認。




そして、屋根の上に載せ、水煙の設置方向を決めました・・・。


△道路に対して平行、直角に水煙を設置した場合。


△道路に対して45度に水煙を設置した場合。

水平・直角の方がきれいに見えることを確認し・・・設置方向を決定!
 

水煙宝珠の水煙部分は、
ヘアライン加工した5mm厚のステンレス板から鳳凰の図柄をレーザーで切り抜き・・・
その後、バリを取りながら、1枚当たり1日(計4日!!)かけて磨き上げたそうです。




水煙宝珠は、銅板で覆った箱棟の上にステンレス製の台座で固定しました。
台座と箱棟の接触面には「異種金属接触腐食」を防止するため、ゴムシートを挟みました。

そして、黒御影石本磨きの「伏鉢」を被せ、台座を隠しました。

水煙はオリジナルでデザインしました。
当初は、ステンレス板に鳳凰の図案を透かし彫りする予定でしたが・・・
お客様の希望で、鳳凰の図案を線で表す方法に変更。

その結果・・・軽やかで光り輝く水煙になり、よかったと思います。

 

工事は地元の(株)鈴起建設の手で着々と進み、現在は大工による造作工事の真っ最中です。

4月初旬の完成、引き渡しに向けて、引き続き気を引き締めて監理を行っていきます。

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