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2020.6.16

静岡県の日蓮宗寺院でホテルのロビーのような客殿と庫裡!設計完了(植松)

2020.6.16

Category: 客殿・庫裡新築

静岡県の日蓮宗寺院で客殿・庫裡を新築します。

2019年6月にマスタープランを開始してから約1年。
4月末で実施設計が完了しました!

「客殿」とはいっても、一般的な客殿とは異なり・・・
今回目指したのは、ホテルのロビーのような待合スペース!

「1日に5軒の法事が重なることもあるんです。
そういうときは、外でお待ちいただくことになるので・・・申し訳なくてねえ。
お庭でも見ながら、のんびり待っていただけるスペースが欲しいんですよ」と住職ご夫婦。

そこで・・・
玄関に寺務室のカウンターを設け、“ホテルのロビー”のような待合スペースを提案しました。



△玄関ホールと待合のイメージパース

アイデアを住職と総代、建設委員会で説明すると・・・
「これはいい。玄関との見通しがいいから、誰が来たのかもよくわかる。中庭を楽しめるのもいいじゃない。
会議や食事には今まで通り大広間を使えばいい」と喜んでいただきました。

弊社としても、これまでにない提案なので
「期待にお応えできるスペースをデザインしなくては!」と気合が入りました。

 

「ホテルオークラ東京のロビーのように、組子細工をインテリアに活かせませんか?」と奥様。

そこで・・・
中庭を望む大きな窓の上には、組子細工の欄間。
玄関ホールと応接室の垂れ壁にも組子細工の間接照明・・・と組子細工を魅力的に配することに。



△組子細工を欄間に取り入れた東京都、真龍寺の玄関ホール

組子細工は指物師が作ります。
あらかじめ細い木の桟を加工しておき、接着剤を用いることなく組み合わせていきます。

大変な手間がかかるので、非常に高価なもの・・・なのですが、
最近は、定番の文様ならセミオーダーできる組子メーカーがあり、手に入れやすい価格で提供してくれます。

はたしてどんなステキな空間が生まれるか!
こうご期待です!

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