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2018.11.27

大阪の禅宗寺院の庫裡新築工事が始まりましたが・・・困った建築業界(東松)

2018.11.27

Category: 客殿・庫裡新築

大阪の禅宗寺院で庫裡新築工事が始まりました。

7月末に現場説明会を行い、複数の建設会社に見積りを依頼しましたが・・・
お盆明けに各社より提出された見積金額は、予算を大幅にオーバー。

本堂とお墓に挟まれた細長い敷地に、鉄骨3階建ての伽藍を造る計画なので、杭や基礎の施工に通常の重機が使えません。

工事費が割高になると想定はしていたものの、それ以上の高額な見積りになってしまいました。

早速、見積書の内容を精査したうえで、工事会社と幾度も減額について打合せを行い・・・お寺にも予算面で歩み寄っていただき、何とか9月末に工事契約を締結することが出来ました。

やっと工事契約に至ったと安堵したものの、どの杭施工会社も忙しく、着手は2か月後になるとのこと。

 



11月中旬、現場監督が敷地に、建物の位置を示す水糸を張り(縄張り)ました。

設計を進めながら、何度も計測を繰り返しましたが・・・その時はまだ既設庫裡が建っていて、正確に測れなかったので不安が残りました。

現地に赴き水糸をもとに、位置や高さを確認したところ・・・

 
敷地の中に、設計どおり建物が納まることがわかり、ホッとしました。
 




縄張り確認の後、杭工事に着手しました。当初の見通しより、2週間ほど早く着手することが出来ました。

大型の杭打ち重機が入らないので、鋼管杭を採用し、直径216㎜×長さ26mの杭を11カ所設しました。

長い杭が搬入できないので、1カ所につき4mの鋼管杭を7本づつ、現場で溶接しながら打設しました。

手間のかかる作業なので、打設は1日2~4本のペースになりました。

 

これから基礎工事を行い、鉄骨の建て方へと進みます。

しかし、新聞等でご存知の方も多いと思いますが、鉄骨を接続固定するボルトが不足しているため、4月まで建て方ができません。

現在建築業界は、順調に工事が進まない状況に陥っていますが・・・
弊社では、今までに築いた建設会社との絆を活かすなどして、お客様へのご迷惑を最小限に減らすよう努めてまいります。

また、万全の工事監理を行い、ご期待にお応えできる伽藍を必ず完成させますので、工期の遅れ等、しばしご容赦ください。

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