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2018.11.20

建築業界は危機的な求人難!なのに、応募者が相次いでいます(菅野)

2018.11.20

Category: トピックス

菅野企画設計は益々忙しく、元気です!

9月の初旬から一か月間、転職サイトに求人情報を掲載しました。
その成果として、横浜事務所にひとり、本社にひとり、計2名の一級建築士を確保することができました。

ところが・・・
サイトの掲載が終了した後も、応募者が相次いでいます。
組織設計事務所に勤務している一級建築士の中年男性、二級建築士の資格を取ろうと勉強している主婦、国立大学の大学院一年生の女性、地方の工務店で設計業務を担当しているアラサーの女性という具合です。

建築業界は危機的な求人難だというのに、本当にありがたいことです。


11月に入って、3名の応募者と面接を行いました。
皆さんが菅野企画設計の特徴をよく理解して、魅力を感じてくださっていることを実感し、本当にうれしく思いました。

菅野企画設計のどこに魅力を感じてくれるのでしょう?

 



皆が口にしたのは「木造で日本建築を設計しているところ」

実は、昭和31年生まれの私が若い頃は・・・
「木造建築は大工に任せておけばいい。建築士の設計するべき建物ではない」とか
「お寺は宮大工に頼めばいい。設計するような建築ではない」が常識でした。

「お寺の設計なんてみんな同じでしょ。飽きない?」同業者からそう言われたこともあります。

時代は変わったのです。

 



菅野企画設計の魅力として、古民家や日本建築の改修設計を挙げた人も多く、うれしく思いました。

時代を重ねたお寺の本堂や古民家を耐震改修したり、気密断熱改修したり、機能的に快適に改築する仕事はとても大切です。

しかし、決して、臭いものに蓋をするような設計をしてはいけません。綿密な調査と特殊な構造計算の結果を踏まえて、改修案を練る必要があります。

そのためには、埃まみれの調査をしたり、特殊な構造計算を身につける必要があります。

 

日本の山を守る取り組みに、興味を持ってくれた人もいました。

平成15年、岐阜県の森林組合と「グルーラムボックス工法」を開発して、間伐材有効活用コンクールで優秀賞をいただきました。



豊かな森林資源があるのに、国内で使用される木材の8割が外材だという驚くべき現実!

山が荒れて災害まで起きているのに、未だに軽量鉄骨で家を造り続ける企業や消費者の意識が理解できません。

私は岐阜県高山市の生まれなので、山を身近に感じます。それが影響しているのかもしれませんが・・・この話をすると、どうも熱が入りすぎてしまいます(笑)。

当然ですが、菅野企画設計の本社は「グルーラムボックス工法」で造りました。

 



ひとつ気になっていることがあります。それは、若い男性の応募がないことです。

先日、映画監督の是枝裕和さんへのインタビューで知ったのですが、彼の助手は女性ばかりだとか。
「特別に選んだわけではないんですよ。骨のあるスタッフが女性ばかりなんです」

面接に訪れた大学院1年生の女性も・・・
「〇〇建設(スーパーゼネコン)から誘われているんですけど、なんか違うと思って」
と、風が吹けば飛ぶような田舎の設計事務所を訪ねてくるのですから、なるほど骨があります(笑)。

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