2017.1.31
ドライブスルーの納骨堂があってもいいじゃないか!(伊藤知)
2017.1.31
Category: 納骨堂
納骨堂の設計を依頼されました。
「これからを考えて・・・車で気軽に立ち寄れるような納骨堂にしたい」と住職。
そこで・・・ボリューム模型を作り、お持ちしました。
境内の石垣を取り込むような回廊を造って・・・
その回廊を通って納骨堂にアプローチする。
日常から聖域に・・・
気持ちが切り替わるような参道を造ろうというアイデアです。
自家用車を回廊に横づけすれば、雨天でも濡れずに参拝できます。
「いいですね。大変気に入りました。」と住職。
「ただ、この地域は雪がよく降るので、積雪時の安全性と・・・夜のお参りがあると思うので、回廊の防犯性も考慮してもらえますか。」
ということで・・・納骨堂の内部空間にも、より工夫を盛り込んだ案を考えご提案。只今、検討打ち合わせ中です。
2012年、愛知県東浦町の浄土宗 善導寺様の十王堂・位牌堂が完成しました。
老朽化した伽藍の建替えです。
色々考えた結果・・・木造2階建てで、1階は位牌堂、2階に十王堂を配置。8角形平面のユニークなお堂になりました。
十王堂へは、本堂へ至るスロープ途中のブリッジを渡ってプローチします。
しかし・・・
「位牌堂は、駐車場から気軽にアクセスできるようにして下さい」と住職。
「鍵の開閉は電気錠にして、寺務室から遠隔操作できるように。日中は、常に開放しておきたいんです」
当時、住職のアイデアになるほどと思いました。
さらに・・・
「これからの時代は、ドライブスルーでもいいのかもしれないね」
最近、善導寺住職の考えが、ますます現実のものになってきたような気がしています。