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2024.12.3

大阪府の日蓮宗寺院で檀信徒会館新築、61帖のホールをトラスで設計(中村)

2024.12.3

Category: 客殿・庫裡新築

大阪府の日蓮宗寺院で、檀信徒会館・宝物殿新築の設計が進行中です。
会館の61帖のホールは間口約8mのワンルームです。

これだけの長いスパンの梁に一般的な木造の小屋組み(和小屋組)を採用すると、
大きな「曲げの力」によって、たわんだり、折れてしまいます。

それを防ぐにはかなり大きな梁にしないといけません・・・


そこで今回は
「トラス」とよばれる小屋組みを用います。



△木造トラス組


トラス組みの梁部材には、和小屋組みとは違い「曲げの力」がかかりません。
そのため、部材のサイズをおさえて長いスパンをとばすことができます。

ただし、和小屋組とは異なる構造的な検討が必要になります。

菅野企画設計では妙建寺本堂、妙禅寺本堂など、トラスによる本堂設計の実績があります。

JISやマニュアルの参照だけでなく
事務所にある図面を参考にしたり、設計を担当したスタッフに相談もしながら
計算・作図を進めます!




△JIS(日本産業規格)や中規模木造構造設計のマニュアル


△妙禅寺本堂のトラス(高い天井を確保するために採用したシザーストラス!)

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