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2024.8.27

千葉県の日蓮宗寺院、本堂と客殿庫裡を別々の計算方法で耐震診断(中村)

2024.8.27

Category: 耐震補強

千葉県の日蓮宗寺院で耐震調査を行いました。

境内は山頂に位置し、お寺に至る道はヘアピンカーブが続く坂道。
突然開けた敷地に、複数の伽藍が建っています。

今回はそのうちの
本堂と客殿庫裡の耐震診断を依頼されました。



△本堂小屋裏の調査のようす

現況調査をもとに耐震性能を計算します。
耐震性が低いと判断されれば、補強案を提案し、概算金額を口頭でお知らせします。

 
本堂と客殿庫裡は同じ木造建築ですが、地震に対する抵抗の仕方が少し異なります。

耐震性の計算方法には、いくつかの種類がありますが、
建物の構造的特徴を把握し、最も合理的な方法で
正しく評価する必要があります。


・本堂は、主に「木ずり下地モルタル壁」が地震時に変形しながら耐える柔構造。
・客殿庫裡は、壁の多くが「せっこうボード下地」でつくられたいわゆる雑壁で、変形能力は期待できません。

このことをふまえて
本堂は「限界耐力計算」
客殿庫裡は「精密診断法」を用いてそれぞれ計算します。



△準拠する参考図書

現在、報告書のまとめ作業中です!

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