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2024.8.13

大阪府の日蓮宗寺院で檀信徒会館・宝物殿新築、設計は終盤に(伊藤)

2024.8.13

Category: 客殿・庫裡新築

大阪府の日蓮宗寺院で、檀信徒会館・宝物殿新築の設計が進行中です。

境内に建つ間口7間の本堂と庫裡御堂は、宮大工の技が結集された豪壮な伝統日本建築です。

しかし檀信徒会館、寺務所棟、管理棟(住職宅)の3棟は、老朽化もさることながら・・・
独立して建っていて、玄関は別々。

「雨の日には、参拝者の皆様に傘をさして屋外を歩いてもらわなくてはなりません」
「床に段差があり、動線も明快ではありません」

設計を依頼されたものの、住職は既に具体的なビジョン・アイデアをお持ちでした。

「それぞれの建物が回廊でつながり、スムーズに行き来できるような伽藍にしたい。
 伝統と使いやすさを両立した伽藍を設計してください。
 もちろん、コストコントロールも忘れずに(笑)」




敷地は急斜面と水路に囲まれている上に、本堂と庫裡が要所に建っていて、庭も整備されています。

崖条例など、市役所との打ち合わせを重ねるとともに、
工事車両の進入路なども考慮しながら計画を練った結果・・・

本堂、庫裡や和風庭園との魅力的な関係を保ちながら、
新しい檀信徒会館、宝物殿、寺務所棟がスムーズに回廊で往来できる設計がまとまりました。




外観についても、何案も検討を重ねた結果・・・住職に満足して頂ける姿にまとまりました。
境内に、魅力的な景色が生まれそうです。

コストコントロールと戦いながら、設計は終盤にさしかかっています。

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