完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

浄土宗西山禅林寺派 東宝寺 本堂・客殿新築

「設計は最初から菅野さんに決めていました」
設計監理を依頼されたのは2017年の夏でした。

打合せを重ねていくと・・・
「本堂の設計は思ったより時間がかかるもんだねえ。お願いしてしまえば、菅野さんがどんどん設計を進めていくもんだと思っていました」

住職から全幅の信頼をいただき、うれしい限りですが、いつも通り入念な打ち合わせを重ね、設計は終了しました。

寺院建築の実績が豊富な建設会社3社による見積もり合わせを経て、工事契約。
その後、順調に工事は進み、大事業が無事円成しました。
  • ■名古屋市
  • ■施工/松浦建設株式会社
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/約840㎡
  • ■2020年8月竣工

ご住職に聞くお客様の声

  • 本堂は間口7間×奥行6間、屋根は入母屋造りの瓦葺きです。耐震強度の高い構造で設計しました。
  • 向拝柱は桧の30cm角、虹梁は唐草彫りです。軒先は勢いよく跳ね上げました。
  • 墓側から見た外観。妻壁は木連れ格子。外周柱の頭には船肘木を組み込みました。
  • 玄関は車寄せのようなデザイン。脇に設けたスロープでも玄関にアプローチできます。
  • 本堂は間口7間×奥行6間の広さ。堂内には直径36cmのケヤキの丸柱が4本立ち、唐草彫りの虹梁で頑強に固められています。前本堂の欄間を再利用しました。
  • 内陣は折り上げ小組格天井。4.5mの高さを確保しました。
  • 境内にはかつての桜村の逸話が石碑に刻まれています。役人と農民が助け合い、荒廃していた村を存続、発展させたという内容。その話から「絆」を連想し、彫刻の絵様を考えました。
  • 玄関は24帖の広さを確保。玄関ホールと客殿東の廊下は畳敷きです。
  • 玄関ホールと客殿境の引き戸には、桜の花を透かし彫りした杉板が嵌め込まれています。
  • 客殿は24帖の洋間と12畳の和室がつながっています。洋間は12帖+12帖に仕切ることができます。
  • 客殿の東側廊下は畳敷きです。障子の下から 中庭の景色が楽しめます。
  • 本堂と客殿の接続部分に12.5帖の応接室を配置。この部分を耐火構造にすることで、準防火地域なのに500㎡以上の木造建築を造ることができました。
  • 地盤改良は自然に優しい砕石杭です。直径40cm×深さ1.5m×192か所で地盤を改良した上に頑強な基礎を造り、伽藍を建てました。本堂の基礎には高耐久コンクリートを使いました。
  • 棟梁や大工と本堂の屋根反り、軒反りなどを原寸図で検討しました。この原寸図を基に本堂が造られました。
  • 小屋張りや桔木には地松を使いました。工事契約の前に別途発注し、秋から冬にかけて伐採してもらいました。

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