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2020.7.21

愛知県の臨済宗寺院で屋根付きの集合墓「テーマはかつての濃尾平野」(伊藤絵)

2020.7.21

Category: 納骨堂・宝物館新築

現在、愛知県の臨済宗寺院で、屋根のある集合墓を設計中です。

実は・・・
当初は本堂を新築し、その地下を納骨堂に利用する予定でした。ところが、コロナ禍の影響で本堂新築の計画が延期に。

しかし・・・
「納骨堂新築を告知したら、希望者が多くて。このまま延期というわけにはいきません」は住職と副住職。
そこで、隣地を購入し、屋根付きの集合墓をあらたに造ることを決断されました。

集合墓は、長さ30cm×10cm角の石柱を御影石製の雛壇に並べる形式です。
既設の集合墓は大人気で、既に予約で完売状態。

「集合墓からの収入も、本堂新築の資金にできるしね」



この決断が、4月末のこと。

住職のあふれるアイディアに背中を押され、マスタープランはスピーディーにすすみ・・・
かつてない「屋根付き集合墓」の形が見えてきました。



△外壁がないので見通し良好!いつでも安全・安心にお参りできます。

集合墓の正面には・・・
彫刻家の菅野泰史さんと、愛知県立芸術大学名誉教授の水谷たきさんの作品を飾ります。

「モチーフは、かつての濃尾平野の風景にしたい」と住職。




菅野さんの彫刻は直径3.1mの大きさ。黒御影石で木曽川の流れを表現します。
そして、その前面には、水谷さきさんの雲海に浮かぶ山嶺を表現したブロンズ像を配置します。

また・・・
北側道路との目隠しは閉鎖的な塀ではなく、6m以上には育たないという「曙孟宗竹」を植えます。
集合墓を訪れた方、道路を通行する方が爽やかな緑を楽めると同時に・・・

「かつてはこの辺りも竹林だったんですよ」と住職。つまり、濃尾平野の再現の一環です。

 

「お墓の屋根」の設計という未経験への挑戦でしたが・・・
確認検査機関とも相談を重ね結果、いよいよ現実味を帯びてきました。

8月末には実施図面を完成させ、建設会社から見積り徴収。
来年4月末の完成を目指します。

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