完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

真宗高田派 成就院 本堂・位牌堂新築

旧本堂は2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の揺れで傾き、使用不可能に。再建をお考えになっている折、弊社の噂を耳にされ、ご連絡をいただきました。2012年夏のことです。「関東の設計士さんや工事会社から聞いた話と、菅野さんの言うことは全く違う。だって桧やケヤキは高価だから、お寺の予算ではとても使えない。だから柱は米ヒバだと言われていたのに…。」と、住職。そこで弊社の実績をご覧いただいた結果、設計の大役を任せてくださいました。
  • ■横浜市
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/300平方メートル(91坪)
  • ■2014年12月竣工

ご住職に聞くお客様の声

  • 本堂は間口6.5間×奥行き6.5間に、後堂、向拝付きの大きさです。屋根は入母屋造りで銅板平葺き。外周の役柱は桧の24cm角その他は18cm角、向拝の柱には30cm角を使っています。正面脇の窓は格狭間枠で飾りました。
  • 背後には竹林が迫っているため、湿気の害を防ぐため、浜縁まで鉄筋コンクリートで造り、木造部分を地盤から90cm持ち上げました。
  • 本堂は市街を見下ろす高台に建っています。浜縁の高欄はステンレス製。また、床下換気口を設置し、正面から吸気して、竹林側へ排気しています。
  • 堂内には直径36cmと直径30cmのケヤキ丸柱が2本ずつ立ち、ケヤキの虹梁で繋がれています。特に内陣境いの虹梁は24cm×54cmのケヤキ。迫力満点です。
  • 虹梁の絵様は、このお寺の山号「梅花山」にちなんで梅の花をデザインしました。
  • 内陣の間口は住職こだわりの3.5間。折り上げ小組格天井で、4.1mの高さを確保しました。来迎柱は直径24cmのケヤキ丸太です。
  • 本堂前のホールは16畳の広さ。6畳の休憩室が隣接しています。
  • 位牌堂は約20畳で、両脇に位牌段を設け、正面に内仏をお祀りしています。内仏との境には、旧本堂の向拝お彫刻を再利用しました。天井から光が降ってきます。
  • 木造本堂の基礎には、高強度コンクリートを使います。水分量を減らすことで中性化を抑え、コンクリートの寿命が格段に長くなります。
  • 棟梁は愛知県名古屋市の旗持さんです。屋根の反り、軒の反り、破風板の原寸検査を行いました。
  • 住職と建設委員の皆様に奈良県桜井市まで足を運んでもらい、使用する欅、桧材をご覧いただきました。
  • 欅、桧、杉、松と日本の木をふんだんに使って造りました。
  • 上棟式には、多くの檀家の皆様が参集しました。
  • 屋根は銅板葺きです。職人が現場で、鬼を製作しました。
  • 本堂落慶を記念して、一光三尊佛御開扉が行われ、多くの随喜寺院、参拝者が集まりました。

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