完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

真宗高田派 覚念寺 本堂・客殿新築

「本堂脇の赤松は残してほしい」がお寺の希望でした。
しかし、そのためにいろいろな制約が生じ、納得の配置と間取りに至りませんでした。

「赤松を残すことと、使いやすくて見栄えのいい本堂は両立しないことがよくわかりました。赤松は諦めますので、新しい案を考えてください」

住職とご家族の決断を受け、再考した結果・・・
山門からの動線が明快になると同時に、見栄えもいい伽藍の設計が出来上がりました。

工事は、客殿部分及び設備工事全般、基礎、外構工事を地元の(株)日立土木に、本堂の木工事と銅板葺きは、寺院建築の実績が豊富な松浦建設(株)にお願いしました。

両社がタイアップしてくれたおかげで、工事はスムーズに進み、工事費も抑えることができました。

 
  • ■茨城県日立市
  • ■施工/本堂:松浦建設(株) 客殿:(株)日立土木
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/本堂棟:約182㎡ 客殿棟:約198㎡
  • ■2022年8月竣工

ご住職に聞くお客様の声

  • 山門から本堂の向拝まで参道がまっすぐ伸び、山側に庫裡や客殿が整然と並びました。
  • 本堂の屋根は入母屋造りの銅板一文字葺きです。二段軒付けにして桧皮葺きのシャープさを再現しました。
  • ダイナミックな箕の甲は、棟梁の熱意のお陰で実現しました。
  • 向拝前から始まるスロープは、客殿の入り口を経て本堂の浜縁に至ります。
  • 本堂は間口6間×奥行6間。外陣はカーペットタイル敷きの39帖。格天井の高さは4mです。 旧本堂の彫刻欄間を彩色し直して再利用しました。
  • 内陣は間口3間。床は外陣より25cm高くしました。折り上げ小組格天井で高さは4.1mです。
  • 玄関ホールは16帖の広さ。土足のまま受け付けができます。玄関正面ガラス窓から坪庭が見えます。カウンター向こうに寺務室がつながっています。
  • 客殿は、玄関ホールから続く幅1.8mの廊下に面しています。男子・女子・多目的便所が隣接しています。
  • 客殿はタイルカーペット敷きで25帖の広さ。南側ガラス窓から坪庭が見えます。
  • 旧本堂は寄棟屋根の瓦葺きで、老朽化が進み、耐震性にも不安がありました。
  • 桧皮葺きのシャープさを銅板一文字葺きで再現するため、国宝本堂を参考に設計しました。
  • 設計図に基づいて棟梁が描いた、軒や屋根の反り、破風板、縋る破風板の原寸図を微調整し、納得の曲線を決めました。
  • 住職と建設委員の皆様に石川県まで足を運んでいただき、使用する木材を確認してもらいました。
  • 600Φ×2~4.4mの柱状地盤改良杭を65本施工した上に、高耐久性コンクリート造の頑丈な基礎を造り、その上に本堂を建てました。
  • 新型コロナウィルスの感染への配慮から、参加者を絞っての上棟式になりましたが、快晴に恵まれ、工匠式も行われ、とても晴れやかな一日になりました。

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