以前の本堂は、柱の腐食や棟が波打つなどの老朽化が著しかったので、再建することに決まりました。
そこで、誰に、どの業者に頼もうか？建設委員会で相談をしました。

実は以前から菅野企画設計さんのことは知っていました。
中部地方の寺院設計と言えば、菅野企画設計さん。このことは私たち住職の間でも有名でした。
その上、私の弟子のお寺を設計したのも菅野企画設計さんということもあり、有力な候補の一つとして考えていたんです。
とは言っても、いろいろな設計事務所の話を聞いてみたほうがいいという意見もあり、4社の設計事務所に来てもらい話を聞かせてもらうことに…。

その結果は、ずば抜けた設計提案・実績・誠実な人柄を評価して、全員一致で菅野企画設計さんにお任せしようと決まりました。
「菅野企画さんは間違いないですよ！」と言う知り合いの施工会社さんの推薦も大きかったですね。
菅野さんと担当の野村さんは、寺院設計の経験・実績が豊富で、伝統建築をよく理解されておられるので、斬新なアイデアを提案されても、安心してお任せすることが出来ました。

私のお気に入りは本堂です。菅野さんの提案で、直径1尺2寸のケヤキの丸柱を立ててもらいました。
これは本当に迫力があって本堂とマッチしています。そして私も含めお寺に来られる皆さんに好評を頂いているのが、床暖房です。
ガスで沸かした湯を利用する床暖なので、経済的です。これには本当に助かっております。
近頃は、正座ではなく、椅子に腰をかける方が増えています。そのため足元の冷えは避けられないのですが、この床暖のおかげで「このお寺は冬も本当に快適ですね。」この言葉を聞くと、再建した甲斐があります。

これからの時代、伝統を守るためにも、お寺再建に設計士さんの存在は欠かせないと実感しました。
今後、寺院再建を考えている住職さんには、菅野企画設計さんを推薦します。
和風建築を知り尽くしている豊富な経験から、伝統文化と新しい文化の融合を上手く取り入れてくれる彼らは間違いないからです。
そして何より、これだけ誠実で信頼出来る設計士さんはめったにいないでしょう…。