完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

日蓮宗 妙禅寺 本堂・客殿新築

マスタープランの依頼を受けたのは2021年7月でした。

12月に設計監理契約を締結していただき、設計は完了したものの、コロナ騒動で工事費が高騰。建設会社の見積りは、お寺の予算をはるかに超えてしまいました。

工事費を減額するため、鉄骨造を木造に設計変更するなど、悩み多き日々が続きました。しかし、住職と建設委員の皆様から揺るぎない信頼を寄せていただいたおかげで・・・2022年の12月、ついに工事契約を締結することができました。

その後、工事は順調に進み、2024年7月、本堂・客殿の大事業は見事円成しました。「おかげで立派に完成しました」住職と建設委員の皆様の笑顔に、苦しかった日々が感慨深く蘇りました。

住職の目指した「これからの本堂」。53帖の本堂と31帖の客殿、配膳室がワンルームにつながる様子は壮観です。

わが社にとっても、これだけ開放的な本堂を木造で実現できる設計テクニックを身に着けることができたのは大きな収穫でした。
  • ■愛知県小牧市
  • ■施工/株式会社 アイチケン
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/約259㎡
  • ■2024年7月竣工

ご住職に聞くお客様の声

  • 本堂はシンプルな寄棟屋根の瓦葺きです。軒裏は節のない杉板を水平に張りました。外壁は住職の好みで墨色に仕上げました。
  • 旧本堂、大玄関は解体撤去しましたが、唐屋根は再利用しました。
  • 唐屋根は新本堂の玄関へ曳家しました。
  • 本堂へ上るスロープ、河童の石像を墨色の塀で囲いました。
  • 本堂は間口7.7m×11.4m(53帖)の広さ。天井は小屋裏も利用して4.6mの高さを確保しました。
  • 間口7.7mの屋根を支え、小屋裏を有効活用するため、シザーストラスを採用しました。
  • 53帖の本堂と31帖の客殿境は6枚の引き込み戸でつながっています。開放すると巨大なワンルームが生まれます。
  • 31帖の客殿と10帖の配膳室境も引き込み戸。開放して料理教室も開催できます。
  • 客殿には、椅子テーブルが収納できる倉庫が隣接しています。
  • 客殿の一画に子供用の待合スペースを設けました。ハートの窓は人気の撮影スポットです。
  • 配膳室は10帖の広さ。料理教室も開けるように、センターに配膳台を設けました。
  • 本堂の裏手に12帖の位牌堂を設けました。廊下から直接出入りできます。
  • 玄関は11帖の広さ。本堂境は引き込み戸。客殿とは開放的につながっています。
  • 玄関を入って左手の扉は、応接室の入り口です。受付としても使えるように腰窓にはカウンターを設けました。
  • 応接室は6帖の広さ。いろいろな打ち合わせや法要の受付など、多目的に使えます。

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