完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

真言宗豊山派 龍蔵院 本堂新築

プロポーザルコンペの結果、マスタープランを依頼されたのは2018年9月でした。

マスタープランは順調に終了しましたが・・・
設計監理契約を締結していただき、実施設計に移ったのは2021年5月でした。

その後、建設委員会が頻繁に開かれ、毎回30名近くの委員が出席されました。

新型コロナウィルスの感染拡大という大きな波に襲われながらも、事業は力強く前進したものの・・・
上棟式まで笑顔で先頭に立っていた住職が病魔に襲われ、完成を待たず遷化されました。

本堂完成1年後に落慶式が厳修されましたが、同時に、奥様の新住職就任の晋山式も行われました。
  • ■茨城県古河市
  • ■施工/株式会社アイチケン
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/約249㎡
  • ■2023年12月竣工
  • 本堂は間口8間、正面は舞良戸とガラス戸の引き戸です。屋根は入母屋造りで本瓦風一体瓦葺き。
  • 旧本堂はとても華奢な造りでした。
  • 山門から本堂まで石畳の参道がまっすぐ続いています。
  • 本堂の床は境内から1m65cmの高さです。屋外スロープで客殿玄関まで登り、さらに屋内のスロープで本堂に至ります。
  • 基壇の上に高欄付きの浜縁を設けた伝統的な外観です。虹梁の彫刻は既設山門に倣いました。
  • 妻飾りは二重虹梁です。外周部はΦ30cmの桧の丸柱。頭部を差し肘木、大皿、方皿で飾りました。
  • 本堂の背面の腰には、掃除のしやすいガルバリウム鋼板を張りました。
  • 外陣は64帖の広さで、格天井の高さは4.2mを確保。床は桧の無垢板を張りました。
  • 中央の4本柱はΦ38cmのケヤキの丸柱。45cm×24cmの虹梁で頑丈に固めました。
  • 内陣の床は外陣から18cm高くしました。床は桧の無垢板。天井は折り上げ小組格天井で、4.2mの高さを確保しました。
  • 砕石パイルΦ45cm×4.5mを73本施工した上に鉄筋を密に組み、高耐久性コンクリートを打設。頑丈な基礎を造りました。
  • 住職と建設委員会の皆様が愛知県まで足を運ばれ、木材を確認されました。木材は事前に検査済みです。
  • 建設委員の皆様が宮城県の大工の工場まで足を運ばれ、木材の加工状況を視察されました。
  • 大工の工場へ赴き、設計図に基づいて描いた屋根の反り、軒の反りなどの原寸図をチェック、微調整しました。
  • 上棟式が厳修されました。今は亡き住職が導師を務められました。写真は、古式にのっとり行われた工匠式の様子。

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