完成ギャラリー

耐震補強耐震補強

浄土真宗本願寺派 法久寺 本堂耐震改修

「菅野さんは鉄筋コンクリート造の本堂も耐震補強できますか」と住職。
「もちろんです」

「実は、知り合いの設計士に相談したんですが・・・断られたんですよ」

確かに本堂は特殊な建物ですが、構造設計事務所なら計算はできるはずです。
しかし、壁を設けていい場所やお寺らしく仕上げる方法がわからないから、きっとためらったのでしょう。

「耐震補強する前より格好がよくなったと思います」住職からお褒めの言葉をいただきました。
  • ■岐阜市
  • ■施工/株式会社 中村社寺
  • ■鉄筋コンクリート造2階建て
  • ■床面積/554㎡(168坪)
  • ■2014年竣工
  • 本堂の向拝方向は全て掃き出し窓でした。
  • 掃き出し窓2枚と欄間を鉄筋コンクリート造の壁に変えて、建物を補強しました。
  • 向拝に至る階段から赤松が上に伸びています。
  • 新設した鉄筋コンクリート造の壁をステンレス製の花頭窓、欄間を格子で飾りました。
  • 向拝側の外壁は全て掃き出しの窓と採光欄間でした。
  • 両隅の掃き出し窓と欄間を耐震壁に変え、計算上許される大きさの窓を設けました。
  • 補強設計に先立ち現況調査を行いました。ひび割れしている場所やその割れの幅を計測しました。
  • 鉄筋コンクリートの壁をコア抜きして、その強度、中性化の進行状況を確かめました。
  • 既設の鉄筋コンクリートの梁に鉄筋をアンカーしました。
  • 鉄筋の径、ピッチや定着の施工をチェックしました。
  • 新設する耐震壁は頑丈に鉄筋で補強します。
  • 壁に打設するコンクリートの受入検査に立ち会い、強度、スランプ、空気量、塩分濃度を確認しました。
  • コンクリートを打ち込み型枠を外しました。
  • 最後に既設と新設のコンクリートの隙間にグラウトを注入し完了です。

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