普段から悩まされていた事は、本堂・位牌堂・客殿・庫裡のいたるところにある段差。
お檀家さんたちが転んでケガでもしないかと心配していましたし、書院はあるのですが動線が悪く、法事が重なる時には境内でお待ちいただくことも度々でした。

そんな折、宗祖日蓮大聖人ご降誕800年記念事業として、客殿・庫裡・新築計画実施が決定し、設計・施工は分けることとしました。

さて、「まずは設計会社をどうしようか？」すると家内が、とりためていた菅野企画設計さんから定期的に送付されるダイレクトメールを取り出し、「以前から見ていたんだけど、お寺さん専門で素敵な設計だから連絡してみよう」ということになりました。
偶然にも知り合いのご住職のお寺も掲載されていたのでお話を聞いたところ、お薦めをいただき早速菅野社長に連絡してお会いすることとなったのです。

私達の希望はバリアフリーの動線、待合室とお伝えしたところ、和風旅館のロビーのような待合室のご提案をいただき、役員の皆様の大賛成の声とともに設計をお願いすることになりました。

マスタープラン・実施設計・施工監理と進んでいく中で一番感じたことは、菅野社長や担当の植松さん、社員の皆さん方の笑いの絶えない楽しい雰囲気でした。植松さんも社長に信頼され、仕事を任せてもらえることにとてもやりがいを感じていますと話され、感動しました。
一方、施工監理はとても厳格で、施工業者との連携もよく、真摯な姿勢が伝わってきました。

設計開始より約3年がたちいよいよ完成。まさにイメージ通りのロビーに待合室、そしてバリアフリーに自動ドア、お檀家様にも喜んでいただき大好評の建物となりました。

菅野社長をはじめ菅野企画設計の皆様、誠にありがとうございました。
突然のコロナ禍に襲われどうなるかと憔悴しておりましたが、お檀家様方の多大なご協力をいただき、事業円成できましたことに感謝申し上げます。