この度、長年、檀信徒の念願であった本堂、客殿、書院、庫裡再建を成就することができ、感無量の思いであります。

これも、檀信徒の皆様並びに有縁の皆様の協力のおかげと感謝しております。
 
本堂の老朽化により本堂の再建が決まってから、
再建委員会の皆様と一緒にどこの業者にお願いしようか悩んでおりました。

新しい本堂は耐震を兼ね備えた後世に繋げていけるものをという思いから、
設計の方を入れてはどうかという声があがり、寺院に詳しい設計事務所として探して頂いたのが、菅野企画設計さんでした。
 
初めて来ていただいた時に見せて頂いた斬新かつ気品漂う設計と、
耐震構造を説明された際に、末永く耐える建物を作りたいとおっしゃられた強い思いに心打たれ、菅野企画設計さんにお願いすることに決めました。
 
愛知と和歌山という遠距離にも関わらず、頻繁に打ち合わせを重ねることができました。

そして、度々の変更や無理な要望にも対応してくださるだけでなく、それ以上の素敵な提案もして下さいました。
 
完成した本堂は桧の香りが漂い、伝統を重んじながらも新しい時代を感じさせる素晴らしいものとなりました。

明るく開放的な玄関は人を迎える喜びに溢れています。

ここが、今を生きる人々が親しめるふるさとのような場所となっていくよう願っております。
 
菅野設計の皆様とご縁をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。有難うございました。

（清水寛幸和尚は、2019年4月に遷化されました）