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2016.11.17

江南市の築35年の民家耐震診断 伝統の大工技術も耐震力(前嶋)

2016.11.17

Category: 古民家再生

愛知県江南市在住、50歳代の男性からご自宅の耐震補強についてご相談を受けました。
築35年、伝統構法の平屋建て木造住宅です。




「数年後に息子家族が引越してくる予定なので、今のうちに耐震補強だけはしておきたいんです。」

以前から、伝統的な木造建築の良さを活かした補強をしたいと思い、いくつもの工務店や設計事務所に相談されたそうです。
しかし、納得できる会社が無かったとのこと。インターネットで弊社のことを知り、お声を掛けていただきました。

勉強熱心なご主人は、驚いたことに『限界耐力計算』についてよくご存知でした。
限界耐力計算』とは・・・土壁の粘りを耐震に活かせる構造計算方法で、地盤データや接合部の強度も考慮して、耐震力を評価します。



事務所でお話しているうちに意気投合!
その日のうちにご自宅を拝見させていただき、調査日も決まりました。

福田、大江を同行し、1日掛かりで現況調査を行いました。

柱と梁の接合部は大変手の込んだ加工がされており、ほとんど緩みがありませんでした。



↑小屋裏 柱と小屋梁の接合部:長ほぞに鼻栓×2段


↑内部垂れ壁内の貫3段:鼻栓あり


↑床下 柱と足固めの接合部:ほぞ差しにシャチ栓


そして、調査をもとに『限界耐力計算』で耐震診断を行いました。

地盤が良いことも影響し、土葺きの瓦を乾式の瓦に葺きかえて軽量化を図れば、あとは軽微な補強で大地震にも耐えることが分かりました!

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