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2024.1.23

壁の中・天井裏に隠れて見えなくなる前に!来て見て触って「木材検査」(福田)

農水省の調べによると、木造住宅における木材使用量は、在来工法の場合、床面積1㎡当たり、0.2㎥。
ということは…
床面積が約120㎡(約36坪)の住宅の場合、1戸当たり約24㎥の木材が使用されていることになります。

さらに、樹齢50年、直径25cm・高さ22mのスギで換算すると、約70本だとか!

しかし、家が出来上がったとき、その多くは、壁や天井の中に隠れてしまいます。


家づくりは、一生に一度あるかないかの大事業。
せっかくですから、スギ70本相当の木材たちを、事前にじっくりと見て触って体感してみませんか。

「そんな機会があるの?」

実は、工事現場に運ばれる前の木材を見るチャンスがあるのです!

それが、「木材検査」です。






木材検査とは…、
【建物に使う材料を加工前に検査すること】です。

近年、木造住宅に使われる木材の加工は、工場の機械で切断・継ぎ手などの加工を行う「プレカット」が一般的です。
私たち設計士は、加工前の木材を検査すべく、プレカット工場へ行きます。
菅野企画設計では、希望されるお客様には検査に同行していただき、その様子を確認してもらいます。






 


木材検査で何を見るかと言うと…

【 寸法 】

検査は、木材の加工前に行います。
そのため、検査時の木材は「挽きたて寸法」(木材を製材した状態の寸法)で仕上がっています。
設計図面には「仕上がり寸法」を記載しているので、実際にその寸法がとれる木材なのか実測して確認します。


【 樹種・産地 】

菅野企画設計では、柱や土台などの樹種は、ヒノキを指定しています。
また、ヒノキはヒノキでも、産地は「東濃」か「吉野」で限定しています。

 


【 等級 】

木材は、節の数や大小によって、ランク分けされています。

無節  →  上小節  →  小節  →  特一(節あり)
の順に節が多くなります。

例えば、壁の中に隠れる柱や梁は「特一」
柱が表に見える場合は「上小節」や「無節」
など、施工される箇所に応じて、材の等級を指定します。



「柱」の場合は、意匠的な意味合いの大きい節ですが、「筋かい」の場合は、節が弱点となり、構造的な問題に。
弊社の規定に外れた節のある筋かいは、取り替えてもらうことにしています。


【 含水率 】

木材は水分を多く含んだ材料で、その量は樹種や木材の箇所によって異なります。
問題は、水分を含み過ぎていると、木材の強度はある一定のところまで反比例して落ちてしまいます。
また、適切に乾燥していないと、割れや捻りが生じる可能性があり、壁や天井の仕上げ材に影響を及ぼすので注意が必要です。




【 化粧材の使用箇所の選定 】

木材は生き物なので、一本一本その表情は異なります。
化粧柱の場合は、節の状況や杢目を見て、どの面をどちらに向けるかを選定します。




【 通直性 】

材の通直性は、年輪の芯の位置を確認します。



材断面の真ん中あたりにあるのがベストですが、材両端の芯位置が大きくずれていると、将来湾曲することがあるので、注意して確認することが必要です。


 


「いろいろな種類の木材が並んでいて、自分たちではその良し悪しがわからない」

ご安心ください。私たち設計士が同行し、丁寧にご説明します。

検査の後に、プレカット工場や木材加工の様子を見学できたり…楽しんでいただけるかと思います。

ぜひ、楽しい家づくりを!

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