寺院新築、耐震補強、和風住宅・古民家再生の設計・工事実況中継、役立つ情報発信中

コラムColumn

2023.12.5

思い入れのある古民家を残すべきか？建て替えるべきか？先ずはマスタープラン(植松)

古民家再生のご相談を受けると、まずは建物を拝見させていただきます。
建物の状態を見ながらアドバイスをするためです。

ここまでは無料なので・・・
「この建物は残す価値があるんでしょうか？」
改修すべきか否か悩んでいらっしゃるようでしたら、ぜひ一度お問合せください。

次に、必ず受ける質問は・・・「工事に必要な費用は？」

一番気になるポイントだとは思いますが、この段階では、明確なお答えができません。
過去の実績から、おおよその目安をお伝えするのみに留めさせていただいております。

床下の状態、小屋裏に使われている材の状態、
どうやって耐震補強を行うべきか？

古民家再生は新築と違い、建物の構造や傷み具合によって費用が変化しますので、
建物の現況をしっかり調査したうえで、工事費を算出する必要があります。

そのため、菅野企画設計では“マスタープラン”をご提案しています。

マスタープランは費用38万円（税込み41.8万円）で、以下の作業を行います。

〇床下から小屋裏まで詳しく調査し、劣化状況の把握
〇実測をもとに平面図、屋根伏図、断面図、構造伏図を作成
〇建物の構造に適した構造計算方法で耐震診断
〇お客様のご希望と耐震補強を同時に叶える間取りのご提案
〇インテリアのデザインをかわかりやすくお伝えするため、LDKのイメージ図の作成
〇工事費を概算

改修工事の設計監理契約を締結していただいた場合、
マスタープランの費用38万円は、設計料に充当しますので、
余分にお支払いいただく・・・ということではありません。

マスタープランの途中で、建て替えに舵を切ったお客様もいらっしゃいました。
古民家が狭く、増築は法的規制で費用が嵩むうえに、間取りが思うようにならないという理由でした。

「それなら、古材を使って建て替えよう！」と決断され、
解体する際に使える材を取り外し、新築建物の各所に再利用しました。
(詳しくはこちらをご覧ください！)