和風住宅はもちろんのこと、洋風の建物にも採用されることの多い「瓦屋根」。
一言で「瓦」と言っても、材質、焼成法、産地、釉薬の有る無しなど種類はさまざまです。
今回は、瓦の ‟形状” に注目して、‟和風住宅に似合う瓦” をご紹介します。
実例写真と合わせて参考にしてみてください。
1、和瓦
瓦の代表格「和瓦」は、波打ったようなカーブが特徴です。
全体的に重厚感があり落ち着いた外観になるので、和風住宅の屋根と言えば「和瓦」が多く使われます。
2、一文字軒瓦
和瓦の場合、軒先に施工される「軒瓦」にも種類があります。
多く使われるのが、「万十(まんじゅう)軒瓦」と呼ばれるもの。
例えば、軒先をすっきり見せたいなら、「一文字(いちもんじ)軒瓦」がおススメです。
万十がなく、軒先のラインを真っ直ぐにすることもできます。
ただ、瓦同士を隙間なく擦り合わせる必要があるので、施工費は万十軒瓦よりも高くなります。
(左)正面の「小巴」の形が「饅頭」に似ているので「万十軒瓦」
(右)万十がなく、直線ラインが強調される「一文字軒瓦」
3、平板(へいばん)瓦
瓦は使いたいけど、外観をすっきり見せたい!
…という方にオススメなのが、「平板瓦」です。
△ 和瓦と異なり、波形ではない「平板瓦」
すっきりとした見た目なので、屋根が広く見える効果もあります。
屋根の見た目は、建物全体の印象に大きく影響します。
採用する瓦によって、見栄えも大きく変わります。
住宅雑誌や近所の建物を参考に、どんな外観に仕上げたいのかを検討するのも一つの手です。
悔いのない屋根ライフを!