コラムColumn
2023.10.24
2階リビングの新築住宅の設計が進行中!騒音対策はどこまで必要?(伊藤絵)
和歌山市で新築住宅の設計を進めています。
リビングを2階に配置する計画です。
1階への騒音対策はどこまで必要なのか?お客様と話し合いました。
採用を検討したのは
・ダイケン 遮音マット
・グラスウール
・防振吊木
の3種類。
騒音対策は先ず、音の種類を2つに分類します。
重量衝撃音…子供が走り回るドシドシという足音。重い物を床に落とした音。
軽量衝撃音…スリッパで歩くパタパタという足音。スプーンなどの軽量物を落とした音。
そして、それぞれについて検討します。
・遮音マット
マットの厚みによって性能が異なり、厚ければ厚いほど遮音効果は高くなりますが…価格も上昇します。
最も厚みのある遮音マットS18は、軽量衝撃音を70%、重量衝撃音は50%低減する性能があります。
・グラスウール
天井裏に敷き込み、高音域の音を吸収する目的で設置します。
重量衝撃音にはあまり効果が望めません。
・防振吊木
2階の床の振動を、1階の天井に伝わりにくくする。
以上、すべてを採用するのが望ましいとはいえ・・・
費用が発生することなので、生活スタイルを考えながら検討してみる必要があります。
△遮音マットのモックアップをメーカーから借り、実験しました
「1階を使用しているときは、2階に誰もいないことがほとんどだと思います」とお客様。
そこで、グラスウールと防振吊木を採用することになりました。
設計もいよいよ終盤。
11月初旬の見積り依頼に向けて、設計はラストスパートに入りました。
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