コラムColumn
2023.7.25
「古民家再生」伝統構法に最適なsuganoの耐震診断(長岡)
前回の古民家コラム:「古民家再生」何から始めたらいいの?
では、マスタープランについてご紹介しました。
今回は、そのマスタープランのステップ1「耐震診断」について。
suganoの耐震診断
古民家の多くは、伝統構法で造られています。
石の上に柱を立て(石場建て)、柱と柱の間には貫と呼ばれる細い板を通し・・・
竹で編んだ小舞下地の上に土を塗った壁。
そして、柱と梁は金物ではなく、大工が加工した仕口で接合されています。
伝統構法は・・・
地震力を受けると建物が揺れ、土壁が柔らかくゆがむことで、うまく力を逃がします。
この「柔らかさ」が強さなのです。
一方、一般的に行われている耐震診断は、
「柔らかさ」ではなく、「剛性(変形のしにくさ)」を評価します。
そのため、「柔らかさ」が特徴の古民家は、一般的な耐震診断では評価が難しいのです。
suganoの耐震診断では、古民家の「柔らかさ」を評価する耐震診断を行っています。
(※限界耐力計算という構造計算を用います。)
一般的な耐震診断では評価のできない、土壁・足固め・差鴨居などの粘りを評価する診断方法です。
しかし、この耐震診断を行うためには、小屋裏や床下など詳細な現況調査が必要です。
suganoのスタッフたちは、埃まみれになりながら、古民家ひとつひとつの耐震性能を把握した上で、
最適な補強案をご提案します。
大切な古民家を残していく最初のステップとして、伝統構法に適した耐震診断をおすすめします。
古民家再生HPには、施工事例もご紹介していますので、是非ご覧ください!!
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