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2023.2.7
和風の宿めぐり 「京都 炭屋」(菅野)
2020年9月、京都の料理旅館「柊屋」が、宿泊客でなくても夕食を値打ちに提供してくれるらしいと知り・・・
「こんなチャンスを逃すわけにはいかない」と、スタッフ11名が3班に分かれて訪ねることになりました。
すると、そのうちの1班が・・・
「炭屋」で昼食をとり、夕食は「柊屋」で、というアイデアを思いつきました。
「炭屋」も同じ時期、昼食をお値打ちに提供していたのです。
「それは、京都の料理旅館ファンに対して失礼な行為ではないか?」と忠告したものの
「たいへん、おいしゅうございました」
それを妻に話すと・・・「私も行きたい!」
タクシーで「炭屋」に乗り付けると
「菅野様お待ちしておりました」と玄関先に水打ちをしていた法被姿のおじいさん。
「どうしてわかったのだろうのだろう?」
「炭屋」も「柊屋」と同じく高い塀に囲まれ、控えめな入り口はそっくりです。
小振りな部屋に通され昼食。
ガラス戸から坪庭が見えます。
井戸風の筒に筧から水が注ぎこみ、周辺には苔や羊歯。
「どうして、黴臭く感じないのだろう?」とても不思議です。
それどころか、太陽の光が差してきたり、陰ったり、小粒の雨が降ってきたり
空が見えない分余計に、時の移ろいを感じます。
「かつての文豪たちが旅館に籠もって、作品を書き上げた気持ちがわかる気がするなあ」
食事の後、女将さんが自ら館内を案内してくれました。
どの部屋も、坪庭とのつながりに配慮した造りになっていて、
同じ庭をあちらから見せ、こちらから見せ・・・その趣向になるほど!と感心しました。
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