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2019.1.22

木造平屋建て住宅新築で低炭素建築物申請。サッシの性能の違いを検討(大江)

名古屋市内で木造平屋建て住宅を造ります。

現在は、完成した設計図を工務店に渡し・・・工事金額の見積り中!


工務店が見積りを進めている間、設計事務所には大切な仕事があります。それは・・・申請業務! 

先ずは建築確認申請。
設計の内容が建築基準法を満たしていることを審査機関にチェックしてもらいます。


今回お客様は、いろいろな優遇税制が受けられる低炭素建築物仕様を望まれたので・・・
低炭素建築物の認定申請 - 住宅が所定の省エネ性能を満たしていることのチェックも受けます。

 

低炭素建築物は、外皮性能つまり、外壁や屋根、床、窓など外気と接している部分の断熱性能を所定の数値以上に設計する必要があります。



菅野企画設計では、全ての住宅を高気密高断熱仕様で設計しており、外壁の窓には「アルミ樹脂複合サッシ」を採用していますが・・・

お客様が希望されたのは、同じメーカーでも弊社標準仕様より少し高価なシリーズの窓。

しかし、カタログで見比べてみたものの
「外皮性能の計算に使う日射熱取得率は同じ数値です。どこが違うのだろう?」

そこで、メーカーの担当者に来社してもらい、話を聞くことに。




模型を使い、弊社標準仕様のサッシとの違いを説明してもらってわかったことは・・・

●窓枠の屋外側と屋内側に熱の絶縁帯を入れている、
●ガラスを嵌めることができる幅が8mm大きい、つまりペアガラスの空気層の幅を広くできる
違いがあるということ。

絶縁体の効果は日射熱取得率に換算すると微小ですが、空気層の違いは外皮性能に影響しそうです。

そこで、空気層の幅を変えて、外皮性能を計算し直してみました。

 

はたして、このサッシの採用で、工事費の増額に見合った快適が得られるのか?

もし、見積り金額が予算を上回った場合・・・
適切なコストコントロールをするのも、設計事務所の大切な仕事です。

その時のために、お客様の希望される商品や仕上げの情報収集は欠かせません。

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