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2018.9.25

耐震診断のための小屋裏調査で出会った、危険な事例(川島)

菅野企画設計に入社して5年。その間に、古民家や本堂の耐震診断の依頼を受け、小屋裏に10回以上登り、現況調査を行いました。



多くの経験を積んだおかげで、最近は調査の効率が良くなってきましたが・・・

小屋裏は普段は見えない場所である上に再確認が難しいので、見落としがないように細心の注意をはらって調査しています。


今までに出会った、危険な小屋裏の事例をご紹介します。



この写真は・・・
瓦屋根からの雨漏りで梁が腐っています。

豪雨時の一時的な雨漏りではなく、常時雨漏りがして、梁を濡らしているようです。




こちらの写真は・・・
雨漏りしている屋根の直下の梁が、白アリの被害でボロボロになっていました。

白アリは常に湿っていて風がないという条件さえそろえば、小屋裏へも登ってきます。




こちらの写真は・・・
屋根の重さに耐えきれず、折れてしまった梁です。

新築時は大丈夫でも、歴史を経て梁の劣化が進むと、破損することがあります。




こちらはおまけの写真ですが・・・
妻壁の隙間から鳥が入り込み、巣を作っていました。

他にも、動物の糞など生き物の生息を匂わせる物を発見することも度々です。




小屋裏の調査では、梁の組み方や継手位置、材の大きさ等を調べ、現況図を作成します。
また、木材の劣化状況や耐震要素の土壁の状況も写真に納め、説明とともに報告書にまとめます。

小屋裏の調査は、梁丸太の上を歩くので・・・
足場が悪い上に埃がたまっていて、落下の危険性が常にあります。

また、特に夏の日中は猛烈な暑さで、調査は1~2時間が限界です。

しかし、正確な耐震診断と建物に適した耐震補強案を考えるためには、小屋裏調査が欠かせません。

 

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