愛知県稲沢市で古民家再生の設計を進めています。
実は、この建物はお寺の庫裡。
築80年で、床面積は約277㎡(84坪)、いぶし瓦葺きの切妻屋根のデザインです。
2階建てに見えますが・・・・
凸造りと呼ばれるこの地方独特の造りで、2階の階高が1.86Mと低いのが特徴です。
耐震診断の依頼を受け、早速、リーダーの伊藤、植松と調査を行ったところ・・・
梁のかけ方が複雑で、2階の床の高さが部屋ごとに違う!ことが判明。
より正確な構造を把握するためには、天井や壁の一部を壊す必要が生じました。
そこで、工務店の協力を仰いで、再度、現況調査を行いました。
耐震診断の結果を踏まえて、耐震補強を兼ねたリフォームの設計に取りかかりました。
庫裡の一部は、住職ご家族の住まいになります。
最近の家は、1階の床から2階の床までの高さを3m確保しますが・・・この建物は2.52mしかありません。
そこで、LDKには2階の床梁を露出し、2.4mの天井高さを確保しました。
歴史を経た木材の古色を楽しめるのも、古民家再生の醍醐味です。
お寺の行事の関係で、4月からの工事着工がご希望なので・・・
業務の依頼を受けてから3か月半という短期間で、耐震診断、リフォームの設計を完了しました。
そして、もうすぐ見積り発注!
工事費の概算を行いながら設計しているとはいえ・・・
工務店の見積りは、お客様の予算内に納まるだろうか?
見積もり期間中は、毎回、緊張します。