コラムColumn
2018.1.9
名古屋市で築80年古民家の古材を再利用する和風住宅設計中!(植松)
名古屋市内の新築和風住宅を設計中です。
お客様は、50歳代のご夫婦とご主人のお母様です。
当初のご相談は・・・
お母様が住んでいらっしゃる築80年ほどの住宅のリフォームでした。
太く良質な材で造られた田の字型間取りの伝統的な古民家ですが・・・増築が繰り返され、雨漏りの跡も見受けられます。
「父親の思い入れが強かった建物だし・・・素人目に見ても良質な材料が使ってあるので、是非残したい。ただ・・・増築した部分は、改築したいと思います」とご主人。
そこで、先ず、耐震診断の依頼を受けました。
伊藤知則、前嶋、大江と4人でお宅に伺い、一日かけて現況を調査しました。
そして、その結果に基づき、耐震診断を行いました。
結果は・・・
〇耐震補強工事は、かなり大掛かりになる。
〇お客様の希望される間取りを実現するためには増築が必要ですが、建築基準法上の困難が伴う。
その理由を説明し、検討していただくこと数か月・・・
ご主人が再度、弊社の門をたたいてくださいました。
「川が近いから水害が怖いし・・・建具が低いのも気になる。家族で話し合った結果・・・建て替えたほうがいいということになりました」
「ただ、古材を新しい家に再利用したいんですよ。ハウスメーカーでは無理でしょう?だから、菅野企画設計にお願いしたい」と、うれしい言葉をいただきました。
早速、ご要望をお聞きし・・・設計に取りかかりました。
間取りの方向性が決まってきたところで、再度お宅に伺いました。
そして、柱や梁の寸法、割れや反りを確認しながら、再利用できそうな木材を選びました。
多少の反りはあるものの、状態の良い木材が多いので・・・古民家の名残を生かした住宅が設計できそうです。
今後、間取りやインテリアを詰めながら、古材を適材適所に活かす設計を進めていきます。
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