コラムColumn
2017.12.12
横浜で木造住宅新築。最適な地盤改良は?旧宅解体後にも地盤調査(福田)
基礎を設計する際には、
地盤改良を必要とするかどうか?を検討するため、地盤調査を行います。
木造住宅の新築なら、スウェーデン式サウンディング試験が一般的です。
横浜市で木造2階建て二世帯住宅を新築します。
このお宅でも、この方法で計5ポイントの調査を行いました。
しかし、旧宅の周辺で調査したため、新築する住宅の直下の調査ができませんでした。
調査報告書を見てみると、
敷地の北側2ポイントの表層に、軟弱な地盤が見受けられました。
お客様にお話を聞いてみると、数十年前に敷地の一部に盛土をしたとのこと。
そこで、新築住宅の直下の地盤状況を正確に把握するため、旧宅を解体撤去した後、改めて地盤調査を行うことにしました。
↑スウェーデン式サウンディング試験
結果は…、
↑地盤調査結果
表は、縦軸が『地盤の深さ』、横軸は『地盤の強さ』を示しています。
前回同様、南側のポイントは2m前後に強い地盤(青く着色した部分)があるのに対して、北側のポイント(赤枠内)は、6m前後の深さにやっと現れています。
設計図では、天然砕石パイル工法による地盤改良を指示していましたが、
『地盤耐力の深さにこれほどのバラつきがあると、砕石パイルでは不同沈下が起こりかねません』
と、砕石パイルの施工会社からアドバイスを受けました。
地盤改良の方法を変えたほうがよさそうです。
お客様の予算にも配慮し、現場監督と再検討を始めました。
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