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2017.6.6

愛知県一宮市の古民家再生。補助金や減税を受けるためには?(大江)

愛知県一宮市に建つ古民家のリフォームのご相談を受けました。

「市から補助金がもらえると聞いたんですけど・・・条件や金額を教えてもらえませんか」とお客様。

そこで、今年度の補助金について、改めて調べてみました。

その中の一つ、耐震改修に対する補助金ついてご紹介します。




【一宮市の耐震改修補助金制度】
 一宮市では、古い木造住宅の耐震性能を、一定基準以上に向上させる改修をする場合、
その工事費の一部が補助されます。

-補助対象-
・同一敷地内で以前に耐震改修補助等を受けていないこと

二階建て以下であること

・減築をする場合、全体の延べ床面積の二分の一以下の減築であること

・申請者は市県民税と固定資産税を滞納していないこと

・申請者が所有する持家及び貸家の木造住宅であること、また耐震改修工事の契約者であること
※在来軸組み構法及び伝統構法に限る、2×4工法・プレファブ工法は対象になりません。

戸建てや長屋、共同住宅、併用住宅であること
※併用住宅は、店舗や事務所といった非住宅部分が、建物全体の延べ床面積の二分の一未満である場合に限ります。

昭和56年5月31日以前に着工された建物であること
※昭和56年6月に建築基準法が改正されています。それ以前に建てられた建物は[既存不適格建築物]と呼ばれ、耐震性の低い建物であるため、耐震改修の補助が優先的に受けられます。

・市から委託を受けた耐震診断員(建築士)が行う【木造住宅無料耐震診断】の総合評点が1.0未満であること
(簡易耐震改修の場合は総合評点7.0未満であること)
※総合評点1.0が現在の耐震基準の最低ラインであり、震度6強の地震で「一応倒壊しない」程度の強さです。
評点1.5以上が最高で「倒壊しない」程度の強さになります。ちなみに、「倒壊しない」とは「命は助かる」という意味で、震災後も修理をせず住み続けられるわけではありません。

-補助対象工事-
・耐震診断の総合評点を0.3ポイントUPさせ、かつ1.0以上にする補強工事が補助対象工事として認められます。
(簡易耐震改修の場合は総合評点0.7以上かつ1.0未満であること)

-補助金額-
・耐震改修工事の見積もり額が補助金額の根拠となります。
【例】構造用合板や筋交いによる補強工事、屋根の葺き替え工事、基礎補強工事など
この耐震改修工事費のうち最高限度90万円まで補助が受けられます。
(簡易耐震改修の場合は最高限度30万円まで)

-減税-

・補助金交付決定後に【住宅耐震改修証明申請】を行い、証明書が発行されるとその年分の所得税、固定資産税の控除が受けられます。


この他にも、省エネ改修に対する補助金制度があることもご紹介すると、
「いろいろな補助金制度があるんだね」とお客様。

しかし、すべての制度を同時に利用できるわけではありませんので、ご注意ください。

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