コラムColumn
2017.3.28
名古屋 築80年の古民家再生。現況調査と耐震診断(大江)
古民家の現況調査、耐震診断が続いています。
2月21日の設計日和で、愛知県一宮市の古民家調査の様子をご紹介しましたが・・・
今回は名古屋市内の住宅です。
建物は、築80年ほどを経ていますが・・・これまでに二度、増築工事が行われています。
「増築部分は解体してもいいと思っています。でも母屋には、素人目に見てもいい材料が使ってあるし・・・思い入れもあるから、できるだけ残したいんです」と、御主人。
やはり・・・スクラップアンドビルドの時代に造られた部分に比べ、
手間を惜しまずに造った建物は、人の心に残り、大切にされるものなのだと改めて思いました。
耐震調査は伊藤と前嶋が小屋裏・床下の調査を担当し、植松と私が間取り・柱の傾き・床の不陸調査を担当しました。
△調査中の伊藤と前嶋
調査は一日がかりになりました。
事務所へ戻り、調査した内容を図面にまとめ・・・その後、計算用のソフトにデータを入力していきます。
△調査時に作成した記録
菅野企画設計では、土壁の建物に最も適した耐震診断を25万円で行っています。
市が無料で行う耐震診断は、筋交い補強を前提にしているので、土壁の建物には適していません。
弊社の耐震診断報告書に基づき、耐震補強を行えば、その建物の潜在力を生かすことができます。
「歴史あるわが家を大切にしたい」方は、是非ご相談ください。
耐震診断報告書を提出すると同時に、耐震補強の方針もご提案。
補強工事金額の目途もお知らせします。
報告書は4月中旬に完成する予定です。
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