コラムColumn
2016.8.3
岐阜市で、蔵の改修工事を進めています。
「本来あるべき姿で改修したいんです。そうでないと、せっかく残しても大切にされないと思うんです」と、お客様。そのため、できる限り伝統的な工法で工事を進めています。
施工は岐阜県中津川市の中島工務店に一任。こういう工事では頼りになる、希少な建築会社です。
もちろん、伝統的な工法にこだわるだけでなく、少しでも長持ちする工夫を随所に凝らしています。
例えば、外壁の下見板には、杉より水に強いヒバを使い、雨跳ねが少なくなる水切りを作りました。また、将来、板の張替が容易にできるような工夫も施しました。外部足場が撤去され、外観が姿を現しました。
「これなら、ひ孫の代まで残せそうだね」と、お客様も大満足の様子。
蔵の扉の漆喰は、手で触れるそばから崩れていくような状態でしたが。。
新築同様に修復できました。
「がんばって、扉の開閉ができるようにしましたよ」と左官職人。
蔵の中には、階段・手摺、収納棚を新設しました。
完成まであとひと踏ん張りです。