設計日和 菅野企画設計の住まいのコラム

設計日和 菅野企画設計の住まいのコラム

菅野企画設計の「古民家再生」には、本堂耐震改修の経験が生きている(川島)

2019.01.08  Category: 古民家再生

明けましておめでとうございます。
2019年も2018年同様、ご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。


菅野企画設計は古民家再生の設計を得意としています。
最近は、ハウスメーカーや工務店も「古民家再生」の分野に進出してきましたが・・・

弊社が断然優れている点は、「古民家」の構造や歴史を活かした耐震改修ができることです。


何故、他社の追随を許さない設計テクニックを身に着けているのか?ご説明します。


△堂々たる木造本堂

2018年6月、築200年以上の歴史を誇る木造本堂の耐震診断を依頼され・・・
私を含めた4名が調査に伺いました。

床面積が約220坪!と、大変大きな本堂だったので、調査には丸2日間を要しました。
そして、調査結果を基に
○現況の平面図、断面図、構造図の作成
○柱の倒れ、床の傾き調査結果の図面化
○柱・梁の腐り、雨漏り、土壁や瓦の不具合などを写真により記録
○土壁の粘りを耐震力に活かす「限界耐力計算法」による構造計算と耐震診断
○耐震診断結果を基にした補強方法の指針提案
○工事費の概算

以上の作業を約1.5か月で行い、耐震診断報告書にまとめました。
そして、お寺に提出し、住職と役員の皆さんにプロジェクターを使って丁寧に説明しました。

その約2カ月後・・・
「引き続き、実施設計をお願いします」
お寺から連絡を受け、現在、3月末の工事契約に向けて耐震改修工事の実施設計真っ只中です!


「耐震診断と実施設計は何が違うの?建設会社に補強方法の指針を伝えれば、工事はできるでしょ?」
そう思われる方が多いようですが・・・

△弊社の耐震診断報告書の一部。

耐震診断は、耐震改修のほんの入り口です。
お客様が建物の現況を把握し、今後を検討するための資料に過ぎません。


それに対して実施設計は・・・
耐震改修工事を行うために、詳細な設計図を作成する作業です。
建設会社は、この設計図を基に見積りを行い工事を進めるので、膨大な情報を書き込む必要があります。



△実施設計図:多くの図面を描いて、補強方法を詳細に指示します

「ここに壁を新設しても、行事に支障はないですか?」
「いや、ここは通れないと困ります」
住職と打ち合わせを重ね・・・

「垂れ壁を補強したいけど、彫刻を隠すわけにいかないしなあ」
本堂のお宝を残す最善の方法を考えていきます。

さらに・・・
○柱や梁の不具合の見落としはないか?
○設計通りの補強金物が実際に取り付け可能か?
○電気配線など設備の状況 等々…
実施設計を進めながら、何度も現場に足を運び、調査します。



△床下の調査


△小屋裏の調査:補強金物の取り付け方法を模型でチェック
 
これだけ丁寧に調査・検討を重ねても・・・建物を解体した途端に「予想外」が姿を現すことがあります。

もし実施設計を省略し、耐震診断程度の情報で工事に着手したら・・・次から次に「予想外」が姿を現すはずです。そして、その度に対策を練っていたら、きっと大幅な追加工事費が発生します。

だから、実施設計を省略すると・・・「臭いものには蓋」。とても危険な「古民家再生」になる可能性が高いのです。


弊社のスタッフ達は全員、伝統的な本堂の調査・耐震改修設計に数多く関わり、経験とテクニックを身に着けています。

また、木造本堂のような伝統的な構造を解析できる設計事務所は、全国でも数が限られ、その中でも、菅野企画設計はトップクラスの実績を誇っています。

これが他社には追随できない「古民家再生」の設計ができる理由なのです。

 

「古民家再生」のマスタープラン50万円には・・・
耐震診断と耐震補強の指針提案、間取り改修の提案、概算までが含まれます。

言ってみれば、実施設計の前段階の作業です。
歴史を重ねたわが家に「誇り」と「価値」を見出している方にとって、現況を把握し、正しい補強方法や耐震改修工事費の目途を知ることは、決して無駄なことではないはず。

お宅まで自動車で1.5時間以上の場合は、お断りする場合もありますが・・・お声かけいただければ、こちらから現地に赴き、どれほどの価値があるのか?残すべきかどうか?工事費の概算は?など無料でアドバイス致します。

気軽にご相談ください。